可愛がられる後輩がやっている「ご馳走になったあとの行動」
先輩にご馳走になった帰り道。 「ありがとうございました!」とお礼を伝えて、そのまま終わっていないだろうか。
もちろん、お礼はそれだけでも伝わる。 ただ、「また誘いたいな」と思わせる後輩は、相手が使ってくれたお金や時間を、そのあとも大切にしている。
特別なお返しを用意しなくてもできる、5つの行動を紹介したい。
① 「何がうれしかったか」を一つ添える
「今日はありがとうございました!」
この言葉に、今日ならではの感想を足してみる。
「教えてもらったお店、すごく好きでした。あの焼き鳥、また食べたいです」 「異動したばかりで緊張していたので、ゆっくり話せてうれしかったです」
ご馳走した側は、相手が楽しめたか気になることもある。
そこで具体的な感想が返ってくると、「あのお店にしてよかった」「誘ってよかった」と感じやすい。
立派な文章を考える必要はない。 自分が本当にうれしかったことを、一つ伝えればいい。
② 翌日、会ったときにも自分から声をかける
帰宅後にメッセージを送っていても、翌朝会ったら、
「昨日はご馳走さまでした。あのあと、ぐっすり眠れました」 「昨日のお店、さっそくお気に入りに登録しました」
と、短く声をかける。
ここで長々とお礼を繰り返す必要はない。 目を見て、明るくひと言。それだけで十分だ。
メッセージでは丁寧なのに、会うと何も言わない。 そんなすれ違いを防ぐ意味でも、直接伝える機会を大切にしたい。
③ 教わったことを、一つ試して報告する
食事中に、本や仕事の進め方を教えてもらったなら、そのあと実際に試してみる。
「おすすめしてもらった本、読み始めました。最初の章から面白かったです」 「昨日教わった順番で説明したら、お客さんとの話が進めやすくなりました」
自分の話を覚えていて、行動に移してくれた。 それが分かる報告は、先輩にとってもうれしいものだ。
全部を実践する必要はない。 自分に合いそうなことを一つ選んで、どうだったかを伝える。
「勉強になりました」という言葉に、具体的な続きが生まれる。
④ 次に会うきっかけを、自分からもつくる
いつも先輩から誘われるのを待っていると、相手には「本当は付き合いで来てくれているのかな」と迷いが残ることもある。
楽しかったなら、後輩からも誘ってみていい。
「この前話していたラーメン屋、今度お昼に行きませんか?」 「近くまで来たので、時間が合えばコーヒーでもどうですか?」
「また連れていってください」に加えて、自分でもお店を探したり、予定を提案したりする。
誘う側の手間を、少し引き受ける。 それも、楽しかった気持ちを伝える行動になる。
⑤ 小さな形で、自分からも返す
同じ金額の食事をご馳走しようと、背伸びをする必要はない。
「この前ご馳走になったので、ここのコーヒーは出させてください」 「好きだと聞いていたお菓子を見つけたので、よかったらどうぞ」
無理のない範囲で、自分からも相手を喜ばせようとする。
もちろん、先輩が遠慮したら押しつけなくていい。 お返しを義務にすると、お互いに気を使う関係になってしまう。
大切なのは、ご馳走してもらうことを当たり前にしない姿勢だ。
食事のあとに残したいのは、 「ちゃんとお礼ができた」という自分の安心だけではない。
「楽しんでくれたんだな」 「話したことを覚えてくれていたんだな」
そんな実感を、相手にも届けたい。
まずは次にご馳走になったとき、 「ありがとうございました」に、その日うれしかったことを一つ添えてみよう。


