もっともうんざりする仕事は「相手の変わりに言語化をしている」ときだよね
持っている言葉が、その人の"生き方"まで決めると思っています。
で、私が今でも大事にしている言葉のひとつに、
「主語を抜き、理由を省き、具体例を考えない"言語化をサボる人"は信用しない方がいい」
というものがある。
経営者の卵だった10代の頃に教わった言葉で、当時はまったくピンときていなかったのに、妙に耳に残り続けた言い回しだった。
それから15年ほど社会で揉まれて、経営者としていろんな人に会って、答え合わせが完全に終わったので、今日は記事にしておきたい。
ひとことで要約すると「言語化をサボる人」は別次元でヤバいです。 これだけ覚えて読み進めてください。
あと、言語化をサボる人が読んだら鬼になると思うので、悪口が出過ぎないように書きます。(出ます)
━━━━━━━━━━━━━━ 言語化のサボり「3段階」の正体 ━━━━━━━━━━━━━━ まず整理しておきたいのですが、中国3000年の歴史に並ぶ"川岸30年の歴史"によると、言語化をサボるという状態には3段階あるらしい。
ちなみに30年のうちに培ったのは、数千回の商談、何百人もの面接、そして阿鼻叫喚の会議である。(である)
レベル1:主語がない →「あれ、どうなりました?」 …あれって何ですか?
レベル2:理由がない →「こっちの方がいいと思います」 …なぜですか?
レベル3:具体例がない →「もうちょっと良い感じにしてほしいです」 …どう良い感じにですか?
人類の量産型に見えるこの3つですが、レベルが上がるほど致命度が高いのも覚えておいてほしい。
主語がないのは、まだ文脈で補える。 理由がないのは、追加の質問で引き出せる。 でも具体例がない人は、そもそも「自分が何を求めているか」を考えていない。
思考放棄の極み。救えない。見てられない。
で、ここからが本題なんですけど、組織に「ひとりの言語化サボりん」がいたら、その横には必ず「代わりに言語化する貧乏くじ」がひとり立っている。
言葉にするのって、マジで大変なんですよ。考えるコストを相手に押し付けている自覚だけは、持っていてほしい。
悪口はそこそこにして、信頼の話をします。
━━━━━━━━━━━━━━ 「信頼される人」の正体 ━━━━━━━━━━━━━━ 30年やってきて、ひとつだけ譲れない結論がある。
それが「信頼は、能力ではない」です。
スキルが高い人が信頼される。実績がある人が選ばれる。 これ、ビジネスの中心から少し外れた場所にいる人が描く幻想だと思っていて、仕事における信頼って、
相手が、こちらの言葉に「考えた跡」を感じるかどうか
これだけなのよね。
考えた跡というのは、要するに主語と理由と具体例が乗っている言葉のこと。あなたのために先に考えておきました、が滲んでいる言葉のこと。
━━━━━━━━━━━━━━ 「貧乏くじ」を引いているのは誰か ━━━━━━━━━━━━━━ わかりやすい場面を2つ並べます。
まず、部下が上司に提案するとき。
サボりん部下:「あの件、どうしましょうか?」 → 上司の脳内:「あの件って何だ…?情報整理して、選択肢を立てて、判断して、説明する。全部こっちか」
考えた跡のある部下:「◯◯の件、AかBで迷ってます。私はAだと思ってて、理由は△△。Bにする場合は□□のリスクがあるかなと。判断お願いできますか?」 → 上司の脳内:「OK、Aで」
次に、上司が部下に指示するとき。
サボりん上司:「いい感じにやっといて」 → 部下の脳内:「『いい感じ』って何…?目的は?納期は?クオリティは?全部こっちで推測か」
考えた跡のある上司:「◯◯さん向けの資料なので△△を強調して。A4 2枚以内、金曜まで」 → 部下の脳内:「OK、やります」
もうお分かりかと思いますが、
サボる側が部下だと、上司が貧乏くじを引く。 サボる側が上司だと、部下が貧乏くじを引く。
立場の上下は一切関係なくて、サボった人の代わりに「考える仕事」を引き受けている人が必ずいる。マジで必ずいる。
「考えた跡」がある言葉は、相手のために自分が考えた跡。 「考えた跡」がない言葉は、相手に代わりに考えさせている跡。
言語化のサボりが組織を壊すのって誰かが黙って貧乏くじを引き続けているからなんだよね。
━━━━━━━━━━━━━━ 言葉にするのは、面倒くさい ━━━━━━━━━━━━━━ たまに「コツがあれば教えてください」と聞いてくる人がいるけど、ひとつだけ言わせてほしい。
言語化は努力領域だからな?
結局これ、面倒くさいだけの話なんですよ。
考えるのも面倒くさい。言葉を選ぶのも面倒くさい。相手に合わせて表現を変えるのも、えぐいほど面倒くさい。
でも、その面倒くささを引き受けた人の言葉だけが、相手にちゃんと届く。つまり責任感の範疇なのよね。
…FIN ━━━━━━━━━━━━━━ 「価値ある声をより多く、より遠く、より深く」をミッションに、経営者のX顧問、コミュニティを運営しています。 コツコツ真面目にやっている人が、知られていないだけで正当に評価されない。その理不尽をなくしたくて、日本一拡散力をもつコミュニティを作っています。(現在220社→2年以内に1000社目標)
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名前:川岸宏司 仕事:DIL 共同代表COO Reframe CEO ASTRA CEO 他 業務内容:経営者向けX顧問/デザイン事業全般 著書:『1%読書術』『耳を鍛えて4倍速読』『なぜ、あの人の言葉は心に響くのか』 アカウントものぞいてみてください。 https://x.com/intent/follow?screen_name=OnebookofMAG ━━━━━━━━━━━━━━



