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1日5分で頭をよくする日記の書き方

日記の効能が叫ばれて久しいです。単なる日々の記述でも楽しいですが、頭脳を磨くためのライティング・トレーニングとして実践している人も少なくないです。

日記は長く書くほど頭がよくなる、と思っている人は多いのですが、僕は逆だと思っています。時間が30分あると、人はその日の出来事を朝から順番に並べはじめます。正直いって、並べるだけなら頭はほとんど使いません。

ところが制限時間が5分しかないと、何を書いて何を書かないかを先に決めないと日記が終わらないので、書く前に「選ぶ」「削る」「言い切る」という取捨選択作業が必ず発生します。日記で頭がよくなる理由の大半はこの作業にあると僕は考えています。

今日は、5分という短さを活かす日記の書き方を7つ紹介します。 (7つを毎日全部やる必要はなく、1日に使う書き方は1つで十分です。)

1つ目は、その日の出来事を1つだけ選んで書くことです。「今日いちばん気になったこと」でも「今日いちばん得したこと」でもかまいません。1つを選ぶためには、1日の出来事を頭の中でざっと比べる必要があります。午前の打ち合わせと、夕方の家族での散歩と、子どもの寝かしつけを比べて、今日の自分にとって重かった出来事はどれなのかを決める。この順位づけは、仕事で優先順位を決めるときの頭の使い方とほとんど同じだと思います。

2つ目は、事情を知らない人に説明するつもりで書くことです。僕は趣味で習ってる柔術の練習で技がうまくかからなかった日、「今日はダメだった」と書くかわりに、柔術を知らない妻に説明するつもりで「相手の袖をつかむ前に自分の腰が浮いていたので、力が相手に伝わらなかった」と書くようにしています。書いてみると、技がかからなかった理由を自分でも半分くらいしか分かっていなかったことに気づきます。

研究では、中学生に人間の循環器について書かれた文章を1行読むごとに自分の言葉で説明させたところ、同じ文章をただ2回読んだ生徒10人よりも、読む前と読んだ後のテストの伸びが大きくなったよう。しかも説明をたくさんした生徒ほど理解が深かったそうです。人に説明しようとすると自分の知識の穴が見つかります。日記でも同じことが起きていると僕は思っています。

3つ目は、「今日わからなかったこと」を1行だけ書くことです。取引先との打ち合わせで知らない用語が出てきて、わかったふりでうなずいてしまった日は、その用語をそのまま書きます。わかったふりをした事実は、その日のうちに書かないと翌朝には忘れています。わからなかったことの一覧は、次に何を調べるか、どの本を読むかを決める材料になります。

4つ目は、予想を書き残して後日答え合わせをすることです。「明日公開するnoteの記事は、たぶんスキが50くらいつく」「この見積もりは値段を理由に断られると思う」というふうに、結果が出る前の予想を数字や言葉で残します。人は結果を知ったあとだと、最初からそうなると分かっていたような気がしてくるもので、予想を書き残していないと、自分の読みがどれくらい外れているのかをいつまでも確認できません。外れた予想が日記という紙に残っているから、自分の判断のどこが甘いのかを具体的に直せるようになります。

5つ目は、自分と反対の立場の意見を1行書くことです。取引先から修正依頼が来て腹が立った日は、まず腹が立ったと正直に書き、そのあとに「相手の担当者は、上司に説明しやすい形にしたかったのかもしれない」と相手側の理由を1つだけ書く。納得する必要はありません。反対側の理由を1つでも書ける人は、交渉や議論の場面でも相手の出方を先に想像できるようになります。日記で「セルフ議論」をするということですね。

6つ目は、昨日の日記を見ないで、昨日何を書いたかを思い出してから今日の分を書くことです。ページをめくれば答えは書いてあるのですが、あえて見ずに10秒だけ思い出す。思い出せない日のほうが多いですし、それで構いません。思い出そうと手間をかけた内容は、ただ読み返しただけの内容よりも記憶に残りやすいと僕は感じています。

7つ目は、週に1回だけ、5分を使って1週間分の日記を読み返し、その週にタイトルをつけることです。「相手のゴリ押しを断れなかった週」「寝不足で判断が雑だった週」など、短い言葉で1週間をまとめます。7日分のばらばらな出来事に1つの名前をつける作業は抽象化そのものです。タイトルが3週続けて似ていたら、それは偶然ではなく自分の癖のようなものだと思います。かなりメタ認知のサポートになります。

7つの書き方に共通しているのは、書く量が少ないぶん、書く前に考える量が増えるという点です。

長い日記を書く気力がない日でも5分ならどうにかなりますし、子どもが生まれてからの僕は、実際のところ5分以上の時間を日記に使えていません。それでも、30分かけて出来事を並べていた頃より、今のほうが日記から得るものは多いと思っています。

日々の記録と同時に頭脳を鍛えることができる。

日記はやっぱり「最強ツール」でしょう。

色々と参考記事置いておきます。

日記の習慣で1%ずつ「思考深化」していく方法|内向哲学

【ゆるくて続く】真面目な人のための日記術|内向哲学

【コアメンバー】圧倒的「ブレないメンタル」を手に入れる日記術は、2000年前のローマ王が教えてくれていた|内向哲学

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