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頭いい人の三上思考

頭いい人は、机に向かって唸っている時間が長い人だと思われがちです。

でも実際に頭脳の切れ味のいい人を観察していると、むしろ逆なんですね。彼らは「考えていない時間」のほうをうまく使っています。

北宋の欧陽脩という文人が面白いことを書き残しています。自分の書いた文章のほとんどは「三上」で生まれた、と。

三上とは「馬上・枕上・厠上」のことです。今でいえば電車移動中、寝る前、トイレ/入浴中あたりでしょうか。千年前の中国の大天才はどうやら「思考の妙」に勘付いていたようです。

なぜこの三つなのか。共通しているのは、体は軽く拘束されているのに外からの刺激がほとんど入ってこない、ぼーっとできるという状態です。手も足も自由にならず、あまりやることもない。そういうときに限って、ずっと机の前でウンウンと粘っても出てこなかった答えがふっと顔を出します。

三上では「拾う態勢」がモノを言います。

アイデアというのは驚くほど足が速くて、浮かんだ十秒後にはもう霧散しています。風呂で何か思いついても、出て体を拭いている間に跡形もなくなる。「あれ、さっき何か良いこと思いついたのに忘れちゃった、、、」という悔しさを知っているビジネスパーソンは多いはずです。

頭脳に優れている人は三上を大切にします。よって、これを逃さない仕組みを先に持っています。風呂場の外にメモ帳を置く。枕元に紙を一枚。スマホでもいい。浮かんだ瞬間に書きつけられる場所を、あらかじめ用意しておくんですね。

逆に非常にもったいないのは、この三上を「スマホいじり」で埋めてしまうことです。

移動中も寝る前も、なんならトイレでもスクリーンを見ている。これだと頭は休む暇がなく思考の発酵も進みません。

思考力を鍛えたいなら、アタマの深さを手に入れたいなら、良いアイデアがほしいなら、「三上」に目を向けてみるのは非常に有益です。

頭脳を鍛える参考記事:

【地頭を鍛える】学校ではなかなか教わらない「構造を見抜く力」を強化する方法|内向哲学

頭を良くする4つの習慣|内向哲学

全文完
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