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初対面で好かれる人の話し方5選

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初対面で好かれるために自分をすごく見せる必要はない。

「その趣味、私も好きです」

立派な自己紹介より、こんな短い言葉から会話が弾むこともある。

人との距離を縮めるきっかけは話の面白さだけじゃない。

共通点が見つかること。自分が話したことに興味を持ってもらえること。

そんなやり取りなら、話し上手じゃなくても始められる。

「何を話せば自分をよく見せられるか」と考える前に相手との間にどんな共通点があるかを探してみる。

初対面の会話で試したいのはこの目の向け方だ。

無理に盛り上げ役にならなくても「また話したい」と思ってもらえる人を目指せる。

今回は共通点の見つけ方や相手の話への返し方など、初対面で使いたい5つの話し方を会話例と一緒に紹介する。

気の利いた話題より小さな共通点を見つける

最初から相手を笑わせようとしなくていい。 まずは2人とも話せることを探してみる。

たとえば初めて会う人と食事をするとき。

珍しい体験や最近のニュースを準備しなくても「このお店は初めてですか?」と聞くところから始められる。

相手も初めてなら「私もです。どれにするか迷いますね」とメニューを一緒に眺める。

何度か来たことがあるなら「よく頼むものはありますか?」と聞いてみる。

話題を外から持ってくる前に目の前にあるものを使っていい。

2人で同じものを見ながら話すなら、いきなり相手の私生活へ踏み込む必要もない。

『影響力の武器』の著者ロバート・チャルディーニは、 公式解説で好意に関わる要因として共通点や褒め言葉などを挙げている。

初対面で取り入れるなら「自分を特別に見せる話」だけでなく 「相手と共有できる話」も探してみたい。

同じ映画が好き。同じ駅を使う。休日は家で過ごすのが好き。

共通点は立派であるほどいいわけじゃない。 見つかったら「私も」と伝え、どのあたりが同じなのかを少し話してみる。

ただし、気に入られるために合わせる必要はない。

知らない映画を知っているふりで通すと、 その後も話を合わせ続けることになる。

知らないなら「まだ見たことがないんです。どんなところが好きですか?」と聞ける。

同じ好みでなくても相手の好きなものを知る会話はできる。

共通点を探すことと、自分を相手そっくりにすることは違う。

今の自分のまま話せる接点を見つければいい。

次の質問を探すより相手の言葉を拾う

会話が止まりそうなときは、新しい話題を探す前に相手が話した内容をもう少し聞いてみる。

たとえば相手が「最近パンを焼くのにハマっていて」と話した場面。

「そうなんですね。お仕事は何をされているんですか?」

こう返しても失礼とは限らない。 ただ、パンの話はそこで終わってしまう。

「最初に作ってみたのはどんなパンですか?」

「作るようになったきっかけは何だったんですか?」

こんな質問なら、相手が出してくれた話をそのまま続けられる。

パンに詳しくなくても聞けるし、気の利いた感想をひねり出す必要もない。

会話の質問を扱ったHuangらの研究では、質問を多くするよう促された人が会話相手からより好かれる結果が報告されている。

相手の発言を受けた追加の質問にも着目した研究だ。

だからといって質問の数を競う必要はない。

仕事、出身地、趣味と項目を埋めるより、 聞いた話の中から自分が知りたいところを選んでみる。

質問が思いつかなければ、いったん聞いた感想を返してもいい。

「焼きたてを家で食べられるのはいいですね」と受け取ってから 相手の続きを待つ。

返事が短いときは深追いしなくていい。 今は話したくないのか、答えを考えているのかは外から決めつけられない。

話題を変えたり自分の話を少し添えたりしてもいい。

「質問を失敗しないこと」に集中しすぎると 返ってきた答えを聞く余裕がなくなる。

相手が今どんな言葉を使ったか。そこからもう少し知りたいことは何か。

会話の材料は自分の頭の中だけで探さなくていい。

大きく褒めるより気になった部分を伝える

褒めようとして言葉が大げさになるなら、 自分がいいと思ったところを具体的に伝えてみる。

たとえば初めて会った人が、お店までの道を分かりやすく教えてくれた場面。

「すごく気が利く方ですね」と人柄全体を評価する代わりに、

「目印まで教えてもらえたので迷わず来られました。助かりました」と伝える。

相手のどの行動が自分にうれしかったのか。 それなら無理に盛らずに言える。

仕事の話を聞いたときも「優秀なんですね」とまとめるだけでなく

「最初に例を出してくれたので、初めて聞く仕事でも想像できました」と伝える方法がある。

「褒めるのが苦手」という人でも お礼なら言葉にしやすいのではないだろうか。

才能や性格を見抜こうとしなくても今してもらったことは伝えられる。

ここでも『影響力の武器』の著者側の解説が参考になる。 共通点に加え、心から言える褒め言葉を探すことが勧められている。

僕は会話で使うなら、相手を持ち上げる言葉を探すより「実際にうれしかったこと」を言葉にするほうを勧めたい。

服装を褒めるとしても無理に外見へ触れなくていい。

話の分かりやすさ、教えてくれた情報、こちらを気遣ってくれた行動。 会話の中で伝えられることもある。

毎回何かを褒めなければと探し続ける必要はない。

うれしいと思った場面があったら心の中だけで済ませず相手に返してみる。それくらいからでいい。

聞き役に徹するより自分の話も少し渡す

相手の話を聞くことと、自分のことを何も話さないことは別だ。

質問に答えてもらったら、関連する自分の話も短く添えてみる。

たとえば「休みの日は散歩することが多いです」と教えてもらった場面ならこんな返し方ができる。

「私も最近歩くようになりました。途中でパン屋を見つけるとつい寄ってしまいます」

散歩という共通点に加え、パンが好きという話題も渡せる。

相手が興味を持てば「どのあたりを歩くんですか?」と聞くこともできる。

もちろん、この例をそのまま使うのではなく自分の話に置き換えてほしい。

最近食べておいしかったもの。 休日によくしていること。 これから試してみたいこと。

初対面だからこそ、答えても困らない程度の話から始めていい。

聞くことに集中するあまり、相手から聞き返されても「特にないです」で閉じてしまうならもう1文だけ足してみる。

「旅行はあまりしないんです。でも近場の日帰り温泉には行ってみたいです」

同じ経験がなくても今の自分が興味を持っていることは話せる。

無理に相手と張り合うような経験を探す必要はない。

気をつけたいのは、相手の話を途中で自分の話に置き換えてしまうこと。

旅行の話を聞いてすぐに「自分が行ったときは」と長く話し始めるより、 相手がどんな旅をしたのかを聞いてから添えたい。

会話の時間をきっちり半分にする話ではない。

自分ばかり話していたら相手へ返す。 相手ばかり答えていたら自分からも話す。

その場で少し調整すればいい。

少し間が空いたときも、すぐに別の話で埋めなくていい。

たとえば料理が運ばれてきたら、食べながらひと息つける。 相手が飲み物を選んでいるなら待っていられる。

ずっと話し続けることだけを会話の成功にしなくていい。

自分から話すのが苦手なら、聞かれたことに短く答えた後「最近は」と1文足すところから始めてみる。

趣味を立派に紹介しなくても、最近気になっていることなら言葉にできるかもしれない。

別れ際に何が楽しかったかを伝える

会話が楽しかったなら、別れ際にそのことを伝えて終わろう。

気の利いた締めの言葉を用意する必要はない。 今日話した内容を1つ添えればいい。

「今日はありがとうございました」だけでも失礼ではない。

そこに「教えてもらったお店の話が楽しかったです」と加えると どの話を楽しんだのかまで相手に伝えられる。

仕事の顔合わせなら、

「最初に仕事の流れを教えてもらえて助かりました。またよろしくお願いします」

趣味の集まりなら、

「最初に買う道具の話が聞けてよかったです。選ぶときに参考にします」

気持ちよく締めようとして大きな約束までしなくていい。

行くつもりのない誘いに「絶対行きます」と答えたり 次に会う日を無理に決めたりする必要もない。

今日うれしかったことを今日の言葉で返す。 それだけでも、相手に何も伝えずに帰る会話とは違う。

もちろん、どんな言葉を選んでも全員に好かれるわけではない。

相手にも好みやその日の都合がある。 反応が薄かったからといって、すぐに自分の話し方を失敗扱いしなくていい。

「好かれたかどうか」は完全には確かめられない。

でも「楽しかったことを相手に伝えたか」は自分で確かめられる。

帰り道で会話を振り返るなら、できなかったことだけでなく伝えられたことも数えてみたい。

話し上手になる前にできることがある

初対面で好かれたいと思うほど、自分の魅力を証明しようと頑張ってしまう。

でも今回の5つにすごい経歴や面白い体験は必要ない。

小さな共通点を探す。

相手が話した内容をもう少し聞く。

いいと思った行動を言葉にする。

自分の話も少し渡す。

帰る前に楽しかったことを伝える。

最初から全部を覚えて使おうとしなくていい。

次の会話では、相手が話したことの中から「もう少し聞いてみたい」と思った部分を1つ拾ってみよう。

自分をどう見せるかに使っていた時間を目の前の人を知る時間に変えてみる。

話すのが得意ではない今の自分にも始められることはある。

全文完
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