好文集ChatGPT Plus¥119

マンガの面白さを、ストーリーだと思うなよ

文章目录

マンガの面白さをストーリーだと思うなよ、という話をしようと思います。

さっきストーリーの話をしたんですけど、特にAIが出てきて絵が簡単にでき上がるようになると、「マンガ家はストーリーを考えるだけでいい」と思ったりもするかもしれません。

実際、みんなマンガの面白さを「ストーリー」だと思っていることが多いんですよね。

でも、ストーリーじゃないんです。

もちろんストーリーが面白いこともあります。

ただ、みんなが「このマンガ面白い」と思っているとき、その理由がストーリーであることは、あまりないんですよね。

ストーリーとは何かというと、この前も言ったように、点から点をつなぐ道筋や行程のことです。

その行程、つまり構成の部分に「うわ、この流れグッとくるな」と感じている人は、実は意外と少ないんです。

マンガの面白みは3つある

マンガの面白みをどう考えるかというと、3つくらいあります。

作る順序で言うと、企画、構成、演出。

まず、企画が面白いということがありますよね。

どんなキャラが何をするのか。どんな状況に陥って、何をしていくことになるのか。

その状況や関係図そのものが面白い、ということもあるじゃないですか。

次に構成。

最後にどんでん返しがあって、という流れが面白いことも、まあまああるでしょう。

でも構成はほとんど型通りなんです。

そして最後が演出。

マンガの面白さは、ほとんどが演出なんです。

演出とは、それをどう見せていくか、というところですよね。

同じストーリーでも、見せ方で全然変わってきますから。

尾田先生が『桃太郎』を描いたら

たとえば『桃太郎』。

桃から生まれて鬼退治をする話です。この物語自体がめちゃくちゃ面白いかというと、まあ分かりません。

でも、それを『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生が描いたら。『BLEACH』の久保帯人先生が描いたら。『ジョジョ』の荒木飛呂彦先生が描いたら。

全然違うものになりそうじゃないですか。

同じストーリー、同じ構成でも、見栄えがまるで変わって、その先生らしい表現になりそうですよね。

たぶん尾田先生だったら、「桃から生まれて鬼退治だ、ドーン」とやるでしょう。

で、最後に勝ったら「宴だ」とやるんじゃないかな。

なんとなく絵すら見えるじゃないですか。

久保帯人先生が、鬼に向かって卍解するのも見える気がします。

マンガ家は、演出家でもある

つまり、意外とみんなが楽しんでいるのは、そういう先生の見せ方の部分なんです。

マンガ家は、ストーリーを作る原作者であると同時に、演出家という側面も持っています。

読者は実はその演出の部分をかなり楽しんでいて、マンガ家はそれをやらなくちゃいけない。

なのに、意外とそのことが抜け落ちてしまうんですよね。

AIを使うときも同じです。

演出までちゃんと指示しないと、話作りだけで読者が喜んでくれるわけじゃないですから。

皆さん、改めて「そうだったよね」と思い返しておきましょう。演出こそ大事だと、僕は思ってます。

実際、サン=テグジュペリの『星の王子さま』を漫★画太郎先生が描いたマンガが、普通にジャンプ+で読めるんですけど、これがめちゃくちゃ面白い。

もう、漫★画太郎先生の作品にしか見えないですからね。

演出というものがある。

マンガはストーリーだけじゃない。話の流れ、構成だけじゃないんです。

自分は、どういう見せ方ができる人なのか

それを踏まえて考えてほしいのは、「自分はどういうストーリーを作るんだっけ?」じゃないんですよね。

「自分はどういう見せ方ができる人なんだっけ?」

その作風、自分自身の作風について、考えたことはありますか?

読むときも、その先生の作風を楽しめていますか?

改めて考えてみてほしいなと思います。

どう思ったでしょうか。ぜひ聞かせてください!

📢50%オフのお知らせ

ただいま著書『マンガで楽しいマンガの描き方』 おかげさまで★4.8🎉

Amazonセールで¥1100→¥550です! 読書の秋に読んでみてもらえたら📖

https://amzn.to/4evmkOB

全文完
查看原文