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無料で使えるMeta Muse活用事例大全。海外の天才が見つけた先行10事例

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米国では、もう答えが出ています。

10月23日、MetaのAIエージェント「Muse」が日本でも使えるようになりました。北米以外では、日本が最初の提供地域です。

さっそく入れてみたものの、「で、何を頼めばいいのか」と手が止まっている人も多いと思います。

料金の見直し、予約の電話、後回しにしている手続き。これまでは全部、自分の手でやるしかありませんでした。保留音を聞きながら待つ時間も、窓口に何度も同じ説明をする手間も、自分持ちです。

「便利そうなのは分かる。でも、自分の仕事のどこに使えばいいの…?」

この気持ち、よく分かります。新しい道具ほど、最初の1つ目を決めるのが一番むずかしいものです。

ただ、Museには先輩がいます。米国では9月8日から、日本より1か月半早く使われていて、Xには実際の利用者の体験談が積み上がっています。

先に使った人の成功と失敗を見れば、任せる仕事は自分で決められます。

この記事では、米国の利用者の投稿から10個の事例を選びました。1つずつ「何を頼んだか」「どうなったか」「学べること」「日本で同じことができるか」の順で並べています。10個は、次の3つのまとまりに分けました。

  • お金が戻った3事例

  • 時間が浮いた4事例

  • つまずいた3事例

では、始めます。

第1章:Museは、質問に答えるだけでなく用事を進めてくれるAIです

まず、Museとは何かを短く押さえておきます。ここがあいまいなままだと、10個の事例が「米国のすごい人の話」に見えてしまいます。

Metaは9月8日の発表で、Museをこう紹介しています。

> It doesn't just answer questions, it actually does the work.

「質問に答えるだけではなく、実際に仕事をする」という意味です。日本向けの発表でも、メールの送信や旅行の予約、ブラウザの操作やフォーム入力の代行ができると書かれています。

身近なたとえで言うと、いつものChatGPTは「やり方を教えてくれる相談相手」です。Museは「頼んだ用事を、手続きまで進めてくれる秘書」です。

使う場所は、スマホのMuseアプリとブラウザのmuse.aiです。チャットで話しかけるように頼むだけで、プログラミングは一切いりません。

裏側では、自分専用のパソコンが動いています

Museは、利用者ごとに分けられたクラウド上の専用パソコンで動きます。Metaはこれを「Muse Secure VM」と呼んでいます。

時間のかかる用事は、アプリを閉じたあとも進みます。状況が変わったときや、承認が要る場面では、通知で知らせてくれます。

安全の仕組みも、日本向けの発表に書かれています。

  • Museとは別の見張り役「Sentinel」が、インターネットに出る操作を管理する

  • Museは、パスワードや支払い方法の中身を見られない

  • メールの送信や商品の購入など、大事な操作の前には本人に確認する

日本で今つなげるサービスと、まだのもの

日本の利用者向けには、Gmail、Googleカレンダー、Instagramなどとの連携が案内されています。買い物や旅行の予約には、Stripe、Shopify、Trip.com、Agoda、Klookなどの、世界中で使われているサービスも使えます。

メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあとは、連携を進めている段階です。

一方で、高度な音声モードと、Muse独自のメールアドレスは、日本ではまだ使えません。日本で使える時期は、あらためて案内するとされています。

事例を読む前に、1つ注意があります。米国の事例には、Museに電話をかけさせた話がいくつも出てきます。でも、電話をかける機能は、日本向けの発表には書かれていません。

そこでこの記事では、事例ごとに次の4つで判定しました。

  • 日本でも今できる

  • 一部は日本でも今できる

  • 公式に書かれていない

  • 日本ではまだ

ここまでで、Museの正体と、日本でできる範囲が分かりました。次は、お金が戻った3つの事例です。

第2章:お金が戻った3事例は、どれも「面倒で誰も手をつけない見直し」です

米国の投稿で一番目立っていたのが、料金の見直しです。どれも、やればお金が戻るのに、面倒で誰もやらない仕事でした。

事例①:サイトのチャットで、ネット回線の料金を値下げさせた(@toddsaunders さん)

何を頼んだか:通信会社Verizonのサイトのチャットで、Museに担当者と話をさせ、もっと安くならないか交渉させました。

どうなったか:最初、Verizonの担当者は「すでに一番安い料金です」と答えたそうです。そこで本人がMuseに「もっと強く押して」と頼むと、Verizonは新しい条件を出してきました。年180ドルの節約になったと書いています。

> There is NO WAY I would've waited on fios website chat for this long

「こんなに長くサイトのチャットで待つなんて、自分には絶対に無理だった」という本音も添えられていました。

学べること:Museの強みは、交渉のうまさより「待つのをいとわない」ことです。一度断られても、もう一押しを頼めます。会社なら、通信費や保守契約、ソフトの年間契約が更新を迎える前に使えます。「見直せる余地はあるか」を問い合わせる役です。

日本で:一部は日本でも今できます。ブラウザの操作やフォーム入力の代行は、日本向けの発表に書かれています。ただし、相手の会社のサイトにチャットの窓口があることが前提です。

事例②:電話で交渉させて、月75ドルが40ドルになった(@LinkofSunshine さん)

何を頼んだか:ネット回線の会社Spectrumに電話をかけさせ、料金の交渉を任せました。

どうなったか:月75ドルの料金が40ドルになったと、本人が書いています。しかも「自動で」できたそうです。

学べること:①と②を並べると、窓口がチャットでも電話でも、「言い出せば下がる料金」は思った以上にあると分かります。下がらなかったとしても、失うのはMuseの作業時間だけです。

日本で:電話をかける機能が日本で使えるかは、公式に書かれていません。今の日本で同じことをするなら、①のようにチャットの窓口や問い合わせフォームを使うやり方になります。

事例③:カードの明細から、知らない会社のAdobe代を見つけた(@Trace_Cohen さん)

何を頼んだか:銀行口座をアプリと連携させるサービスPlaidを通して、Chase銀行の口座をMuseにつなぎました。

どうなったか:Museが、心当たりのないAdobeの定期的な支払いを見つけたそうです。本人がAdobeを調べても、自分のアカウントに有料の契約はありません。そこでAdobeの支払いを探す機能で調べました。すると、ユタ州の屋根工事会社にいる誰かのアカウントの支払いに、自分のカードが使われていたと分かったそうです。

> Chase never flagged it. Muse did.

「Chaseは気づかなかった。気づいたのはMuseだ」という一言です。

学べること:毎月の明細は、少額だと誰も読みません。だからこそ、毎月読む係を置く価値があります。社長なら、法人カードの明細から「心当たりを確かめたい支払い」だけを拾わせる使い方が考えられます。

日本で:銀行やカードとの連携は、日本向けの発表に書かれていません。家計簿アプリのマネーフォワード MEは、連携を進めている段階です。今できるのは、Gmailに届く請求メールから定期の支払いを洗い出すところまでです。

その洗い出しを頼む依頼文です。Gmailをつないだ状態で、そのまま貼ってください。

つないであるGmailを読んで、毎月または毎年お金を払っているサービスを一覧にしてください。 一覧には、サービス名、金額、支払いの周期、最後に請求メールが届いた日を入れてください。 そのうち、私が使っているか確かめた方がよさそうなものに印をつけてください。 解約や問い合わせの手続きは、まだしないでください。一覧を見せてから、私が選んだものだけ進め方を相談します。

最後の2行で、手続きは自分が選んでから進める形にしています。まずは一覧を見るだけで十分です。

次は、時間が浮いた4つの事例です。

第3章:時間が浮いた4事例は、どれも「待つ・探す・思い出す」仕事です

ここからが、会社員の毎日に一番近い部分です。お金より、時間が戻ってきた話になります。

事例④:保留で15分待って、ディーラーの予約日を聞き出した(@MattPRD さん)

何を頼んだか:自動車メーカーVolvoの窓口に電話をかけさせ、次に予約できる日を聞かせました。

どうなったか:Museは電話をかけ、15分間保留で待ち、必要な情報を聞き出したそうです。相手との会話に混乱や途切れはなかったと書いています。本人は、こうした電話を毎日いくつも頼んでいるそうです。なお、投稿の音声は作り直したもので、文字起こしは本物だと断っています。

同じ人の別の投稿では、近くのテスラの店舗5か所に同時に電話をかけさせています。妻が実物を見てから決めたいと言ったので、実際に車を見られる店を探させ、1か所見つかったそうです。

> tasks that I never would have attempted because they just simply take too much time

「時間がかかりすぎて、そもそも手をつけなかった仕事」という意味です。

学べること:はっきり言います。この事例の本当の価値は、15分の節約ではありません。自分なら2か所で諦める問い合わせを、5か所に同時にかけられることです。「やろうともしなかった仕事」ができるようになる。ここが、いつものチャットAIとの一番の違いです。

僕は、ベンチャー企業で15年間働いていた(営業担当役員)経験があります。その頃から、信頼を作るのは人が会って話す時間だと考えています。待つ、つなぐ、聞き出す。この部分をAIに渡せば、会う時間を増やせます。

日本で:電話をかける機能が日本で使えるかは、公式に書かれていません。

事例⑤:赤ちゃんをあやしながら、3つの用事を片づけた(@bethanyjbabcock さん)

何を頼んだか:赤ちゃんをあやしている間に、Museにいくつかの用事を頼んでいます。

どうなったか:本人の投稿によると、結果は次のとおりです。

  1. 医療費の請求に異議を出させた。窓口とのやり取りが進み、上の担当に回されて審査待ち

  2. 税理士から急ぎの資料を頼まれ、メールを探して添付ファイルを送らせた。寄付の領収書を送り忘れていた団体へのメールの下書きも作らせ、完了

  3. 学校から頼まれていた行事用のシャツの注文を、Museのほうから知らせてくれた。届いたリンクから注文して完了

学べること:1つ目は、まだ結果が出ていません。それでも本人は、窓口とのやり取りを見ているのが面白いと書いています。会社員なら、経理から「あの資料、送ってもらえますか」と言われる場面がまさにこれです。過去のメールを掘り起こして、添付して送るところまで任せられます。

日本で:日本でも今できます。Gmailとの連携とメールの送信は、日本向けの発表に書かれています。送信の前には本人に確認が入ります。

事例⑥:何年も先延ばしにした皮膚科の予約を、書類まで出させた(@iamdtfiedler さん)

何を頼んだか:首のほくろを取ってもらうため、皮膚科を探すように頼みました。

どうなったか:Museは、本人の保険が使える皮膚科を3つ見つけました。そのうえでカレンダーの空きに合わせて予約し、必要な書類も出したそうです。受診の結果、皮膚に問題はなく、ほくろも取れたと書いています。

> I'd been putting it off for years simply because it took EFFORT I wasn't willing to give.

「手間をかける気になれなかった、ただそれだけの理由で何年も先延ばしにしていた」と本人は振り返っています。

学べること:先延ばしの正体は、たいてい「面倒な最初の一歩」です。健康診断の再検査や、資格の更新手続きのように、やれば終わるのに手がつかない用事こそ、任せる価値があります。

日本で:一部は日本でも今できます。Googleカレンダーとの連携と、ブラウザでのフォーム入力は、日本向けの発表に書かれています。ただし、予約先にネットの予約ページがあることが前提です。

事例⑦:会議のすき間に、資格試験の問題を1問ずつ出させた(@JJEnglert さん)

何を頼んだか:技術系の資格試験の勉強のため、過去問と教材をMuseに覚えさせ、1日の中で問題をランダムに送らせました。進み具合の記録も任せています。

どうなったか:会議の入っていない時間に、1時間に1〜2問ほど届くそうです。Museがカレンダーを見ているので、会議中には来ません。何週間もまとまった勉強時間が取れなかったのに、このやり方はうまくいったと書いています。

学べること:「まとまった時間を作ってから勉強する」をやめた事例です。会社なら、新しい商品の知識や社内の決まりごとを覚える場面にそのまま使えます。

日本で:日本でも今できます。Googleカレンダーとの連携、会話の内容を覚える機能、アプリを閉じても作業を続けて知らせる仕組みは、日本向けの発表に書かれています。

この事例を、日本で今そのまま頼める形にしました。

Googleカレンダーを見て、平日の会議が入っていない時間に、1日3回まで、次の資料から1問ずつ確認の質問を送ってください。 資料:(覚えたい資格の教材や、社内資料の内容をここに貼る) 私が答えたら正解かどうかを教えて、間違えた問題は翌日にもう一度出してください。 期間は今日から2週間です。最後に、この依頼をどんな内容で覚えたか、確認のため教えてください。

最後の1行は、頼んだ内容をMuseがどう受け取ったかを確かめるためのものです。思っていた形と違えば、その場で直せます。

次は、うまくいかなかった3つの事例です。

第4章:つまずいた3事例から、任せてはいけない線が見えます

成功例だけを並べると、Museが何でもできる道具に見えてしまいます。ここからは、成功例と同じくらい大事な話です。

事例⑧:ブラウザでできていた作業が、2日で半分できなくなった(@Jessicalessin さん)

何を頼んだか:普段から、Museのブラウザを使った作業をいくつも頼んでいました。

どうなったか:ここ2日で、頼んでいた作業のおよそ半分ができなくなったと書いています。

> about half of my Muse use cases have vanished because the browser won't do it any more

「ブラウザがもう動かなくなって、Museの使い道のおよそ半分が消えた」という嘆きです。サイト側が方針を変えたのか、ロボットを見分ける仕組みに止められたのか、本人にも原因は分かっていません。

学べること:ブラウザの操作は、相手のサイトの都合で突然止まることがあります。毎日の仕事の柱にするなら、Gmailやカレンダーのように公式に連携しているサービスを使う作業を中心に置く。ブラウザ頼みの作業には、止まったときに自分でやる方法を残しておく。この2つで十分です。

日本で:ブラウザの操作は日本でも使えるので、同じ注意が要ります。

事例⑨:つながりの一覧を表にさせたら、半分以上が間違っていた(@michaelmiraflor さん)

何を頼んだか:ビジネス向けSNSのLinkedInにログインさせ、ある都市に住んでいる知り合いの一覧を表にするよう頼みました。

どうなったか:表の半分以上が、間違っているか、まったくの作り話だったそうです。本人は「すごく簡単な作業のはずだ」と書いています。

学べること:AIがもっともらしい嘘をつくことを、ハルシネーションと言います。表や一覧は、作るのが速い分、間違いが混ざっても気づきにくいものです。営業先の一覧や顧客の名簿をMuseに作らせたら、必ず元のデータと何件か照らしてから使ってください。

日本で:LinkedInとの連携は、日本向けの発表に書かれていません。ただ、一覧に間違いが混ざる点は、どのサービスで使っても同じです。

事例⑩:頼んでいないのに、1,225ドルの支払いがボタン1つの所まで来た(@tomfgoodwin さん)

何を頼んだか:何も頼んでいません。本人は、Museをほとんど使っていなかったと書いています。

どうなったか:庭木の手入れをする業者から見積もりが届いただけで、Museが「1,225ドルを払いますか」と、ボタン1つで支払える形で提案してきたそうです。本人は、お金が出ていくまで「あとボタン1つ」だったとして、この作りを無謀だと強く批判しています。

学べること:Museは、購入の前に本人に確認します。でも、その確認はボタン1つです。承認は安全装置ですが、押すのは人です。押す前に「誰に、何の、いくら」を自分の目で確かめる。社長なら、会社のメールやカードをつなぐ範囲を、最初は狭くしておくのが安全です。

日本で:大事な操作の前に本人に確認する仕組みは、日本向けの発表にも書かれています。だからこそ、確認の通知を読まずに押さない習慣が要ります。

ここまでで、成功も失敗も含めた10個の事例がそろいました。最後に、10個から見えた任せ方をまとめます。

第5章:10事例を並べると、任せる仕事は3つの条件で決まります

10個を並べて見えたのは、うまくいった仕事には共通点があるということです。僕はこう整理しました。

条件①:相手を待つ時間が長い

事例①②④がこれです。チャットや電話で待たされる時間ほど、人が使うにはもったいない時間はありません。

条件②:やれば終わるのに、後回しにしている

事例③⑤⑥⑦がこれです。明細の確認、資料の添付、予約、勉強。どれも難しくはないのに、手がつかない用事でした。

条件③:結果を自分の目で確かめられる

逆に、つまずいた⑧⑨⑩は、ここが弱かった事例です。サイトに止められても気づきにくい作業、間違いが混ざっても分かりにくい一覧、押せばお金が出ていく支払い。結果を確かめにくい仕事ほど、任せる前に一度立ち止まる必要があります。

この3つで見ると、最初に任せる仕事は自然と決まります。「待つ時間が長くて、後回しにしていて、結果を自分で確かめられる仕事」です。第2章の請求メールの一覧づくりは、ちょうどこの3つを満たしています。

身構えなくて大丈夫です。準備が整う日は永遠に来ません。「完璧な計画」より「不完全な行動」のほうが100倍価値があります。まず1つ頼んでみて、返ってきたものを見てから直せば十分です。

補足:使えるプランと料金

日本向けの発表によると、基本的な機能の多くは無料で使えます。もっと幅広く使いたい人向けには、サブスクのプランが用意されています。具体的な金額は日本向けの発表に書かれていないので、アプリの案内で確かめてください。

まとめ:Museに任せるのは「自分では待てない仕事」です

最後に、この記事で一番伝えたいことを、もう一度だけ書きます。

米国で先に出た10個の事例を並べると、Museが本当に効いたのは、賢さが要る仕事ではありませんでした。待つ、探す、思い出す。人がやると時間ばかりかかって、つい後回しにする仕事です。

Museの価値は、自分では待てない仕事を、最後まで待ってくれることにあります。

一方で、ブラウザが止まる、一覧に間違いが混ざる、ボタン1つでお金が出ていく。こうした失敗も、先に使った人がもう見せてくれています。成功と失敗の両方を知ってから始められるのは、後から使う日本の利用者の特権です。

とはいえ、いきなり10個ぜんぶをまねる必要はありません。やることは、1つだけです。

Gmailをつないで、第2章の依頼文をそのまま貼ってみてください。

払っていることすら忘れていた支払いが一覧で出てくると、明細を自分で一行ずつ読んでいた頃には戻れなくなります。

AIは進化が本当に速いです。一人で最新情報を追い続けるより、実践している人から学ぶ方が、圧倒的に速いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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