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OBS×YouTube 最新!!配信設定ガイド

文章目录

OBS Studio 32.2.2でYouTube配信するときの設定を「いくつにするか」と「なぜか」で一覧にしました。最初に早見表を置き、そのあとはPCの準備からOBSの設定画面の順に進みます。設定値に付けた「※推奨」は環境や好みで変えてもよい値ですが、基本的にはそのまま使うほうがリスクは少なくなります。根拠と出典は記事の最後にまとめています。


目次

  • 第1章 【YouTube配信設定・変更必要箇所早見表】

  • 第2章 Windows・外部の準備

  • 第3章 設定→一般

  • 第4章 設定→配信

  • 第5章 設定→出力

  • 第6章 設定→音声

  • 第7章 設定→映像

  • 第8章 設定→詳細設定

  • 第9章 YouTube側の設定

  • 根拠

  • 出典


第1章 【YouTube配信設定・変更必要箇所早見表】


OBS 32.2.2で新しく作ったプロファイル(自動設定をキャンセルしたもの)の既定値から、変更が必要な項目だけを抜き出しました。解説や環境によって変える項目、PCの準備とYouTube側の設定は第2章以降を見てください。

設定画面項目設定値
設定→一般配信を開始するときに確認ダイアログを表示するON(※推奨)
設定→一般配信を停止するときに確認ダイアログを表示するON(※推奨)
設定→配信サービスYouTube - RTMPS(※推奨)
設定→配信接続方法アカウント接続(※推奨)
設定→出力出力モード詳細
設定→出力→配信タブ映像エンコーダNVIDIA NVENC H.264(※推奨)
設定→出力→配信タブビットレート第5章の表を参照
設定画面項目設定値
設定→出力→録画タブ映像エンコーダH.264またはHEVC
設定→出力→録画タブ音声トラック2(※推奨)
設定→出力→録画タブレート制御CQP
設定→出力→録画タブキーフレーム間隔2秒(※推奨)
設定→出力→録画タブLook-ahead(NVENC)OFF(※推奨)
設定→出力→音声タブ音声ビットレート(トラック2)320kbps(※推奨)
設定→映像基本(キャンバス)解像度1920x1080(※推奨)
設定→映像出力(スケーリング)解像度1920x1080(※推奨)
設定→映像FPS共通値60(※推奨)

第2章 Windows・外部の準備


OBSを開く前にPCと回線を整えます。ここが整っていないとOBSをどれだけ正しく設定しても配信がカクつくことがあります。

項目設定値解説
NVIDIAドライバ570以上570未満だとOBS 32.2ではNVIDIAのエンコーダ(NVENC)が一覧から消えて使えません。
ネット接続有線LAN(※推奨)Wi-Fiは通信が一瞬途切れやすく、配信がカクつく原因になります。
OBSを管理者として実行必要なときだけONOBSの描画を優先させる設定です。統計の「レンダリングラグにより逃したフレーム」が増えるときや、一部のゲーム(VALORANT・原神など)が映らないときだけONにします。ONにすると起動のたびに確認画面が出る・ファイルをドラッグ&ドロップできない・プラグインも管理者権限で動くので安全面で不利、といったデメリットがあります。
ゲームモードON最新の状態のWindows 10・11なら、ONのままで問題ありません。
他の録画ソフト(NVIDIA Appのインスタントリプレイなど)終了しておくNVENCを取り合い、OBSの配信が始まらないことがあります。
ゲームのフレームレートモニターのリフレッシュレートで上限GPUに余裕が残り、配信映像がカクつきにくくなります。
サウンドデバイスの既定の形式48kHz(※推奨)OBSとキャプチャボードの標準に揃えて、音の変換を最小限にします。YouTubeも48kHzを推奨値に含めています(詳細は根拠に記載)キャプチャボードの音がパチパチするときは、映像キャプチャデバイスの音声をミュートして「音声入力キャプチャ」で取り込むと直ることがあります。

第3章 設定→一般


うっかり配信を始めたり止めたりしないための設定が中心です。

項目設定値解説
配信を開始するときに確認ダイアログを表示するON(※推奨)誤って配信を始めてしまうのを防ぎます。
配信を停止するときに確認ダイアログを表示するON(※推奨)誤って配信を止めてしまうのを防ぎます。YouTubeは配信枠が終わると、同じ枠では再開できません。
更新チャンネル安定「ベータ/リリース候補」は不安定な場合があるため、安定版を使います。

表にない項目(言語・テーマ・スナップなど)は配信の品質に関係しないので、お好みで設定してください。


第4章 設定→配信


OBSをYouTubeにつなぐ設定です。

項目設定値解説
サービスYouTube - RTMPS(※推奨)YouTubeがおすすめしている暗号化された接続方式です。
サーバーPrimary YouTube ingest serverメインの受信サーバーです。「Backup」は予備の2本目用、「legacy RTMP」は暗号化されない古い方式なので使いません。
接続方法アカウント接続(※推奨)ストリームキーを貼り付けずに済み、OBSからタイトルや公開範囲の設定・チャットの表示ができます。ストリームキーを使っても配信できます。
配信サービスの推奨設定値を無視するOFFOFFにしておくと、YouTube向けの上限(キーフレーム間隔・ビットレート)を超えた値だけをOBSが自動で上限に合わせます。上限より低い値はそのままです。

第5章 設定→出力


映像と音声をどんな形式で送るかを決める大事な章です。最初に「出力モード」を「詳細」に切り替えてから、配信・録画・音声の各タブを設定します。

項目設定値解説
出力モード詳細キーフレーム間隔やプロファイルなどを自分で確認・設定できるようになります。

配信タブ

項目設定値解説
音声トラック1(※推奨)トラック1の音声を配信に使います。録画用などで音声を分けている場合は、配信に使うトラックを選びます。
映像エンコーダNVIDIA NVENC H.264(※推奨)該当するものがない場合に限り、AMDは「AMD HW H.264 (AVC)」、Intelは「QuickSync H.264」、GPUがなければ「x264」を選びます。HEVC・AV1は日本のYouTubeで視聴者側の映像が止まる報告が複数あるため使いません。YouTube側で視聴用の形式(VP9)に変換する重い処理が混雑する時間帯に追いつかないためと考えられています(YouTube公式の説明はなし)
音声エンコーダCoreAudio AAC(※ない場合はFFmpeg AAC)YouTubeが受け付ける形式です。CoreAudio AACはiTunesが入っているPCなどで選べて、OBS 32.2.2のFFmpeg AACより音質が良いとされます。
出力をリスケールする無効配信の解像度は第7章(設定→映像)でまとめて決めます。
レート制御CBR一定のビットレートで送ります。YouTubeの推奨です。
ビットレート下の表を参照解像度・fpsと回線の上り速度で決めます。
キーフレーム間隔2秒YouTubeの推奨値です。0(自動)のままでもOBSが2秒にします。
プロファイルhighbaselineではYouTubeが推奨するBフレームやCABACが使えず、mainでは画質の効率が落ちます。

エンコーダごとの設定

使っているエンコーダの行だけ設定します。

NVIDIA NVENC H.264

項目設定値解説
プリセットP5(※推奨)画質と負荷のバランスがよい既定値です。GPUに余裕があればP6にします。
チューニング高品質(※推奨)「超高品質」は重く、ゲーム配信には向きません。
マルチパスモード2パス(1/4解像度)(※推奨)少ない負荷で画質が上がります。CBRでも効果があるので、1パスにする必要はありません。
Look-aheadGPUに余裕があるならON場面に合わせてBフレームの数を調整して画質を上げます。GPUの負荷が高いときはOFFにします。
適応量子化ON(※推奨)動きの激しい場面の画質が上がります。
Bフレーム2YouTubeの推奨値です。

AMD HW H.264 (AVC)

項目設定値解説
プリセットQuality(※推奨)H.264でいちばん画質を優先する既定値です。
最大Bフレーム2YouTubeの推奨値です。
事前解析GPUに余裕があるならON映像を事前に解析し、Bフレームの数などを場面に合わせて調整して画質を上げます。GPUの負荷が高いときはOFFにします。

QuickSync H.264 ※内臓グラフィックを使う場合

項目設定値解説
ターゲットの使用法TU4(※推奨)画質と速度の中間です。
遅延normal(※推奨)画質を優先するモードです。
Bフレーム2YouTubeの推奨値です。

x264(CPU)※特別な場合を除き負荷が高いので使わない

項目設定値解説
CPU使用プリセットveryfast(※推奨)既定値です。CPUに余裕があればfasterにします。
x264オプションbframes=2 ref=1(※推奨)YouTubeの推奨(Bフレーム2枚、参照フレーム1枚)に合わせます。

配信ビットレートの目安(H.264)

まずは配信環境の回線速度を測ります。

USENスピードテストの「UPLOAD」に出る値が上り速度です。

下の推奨値と回線の上り速度の75%のうち、低いほうを選びます。 最小値は下回らないようにします。

YouTubeヘルプで2026年10月に更新された最新版の値です。

解像度・fps推奨(kbps)最小(kbps)推奨値に必要な上り速度
2160p(4K)・60fps50,00014,000約67Mbps
2160p(4K)・30fps42,00011,000約56Mbps
1440p・60fps34,0008,000約45Mbps
1440p・30fps21,0007,000約28Mbps
1080p・60fps17,0006,000約23Mbps
1080p・30fps14,0005,000約19Mbps
720p・60fps/30fps8,0003,000約11Mbps

例:上り速度が20Mbpsなら、20Mbps×0.75=15,000kbpsが上限です。1080p・60fpsの推奨17,000kbpsより低いので15,000kbpsにします。

75%はOBS公式のトラブル対策ページが「安定した上り速度の約75%から始める」と目安にしている値です。上り速度は時間帯で変わるうえ配信以外の通信にも回線を使うので、もう少し余裕を残すとコマ落ちしにくくなる可能性があります(75%→50%など)

上り速度が十分でもPING(応答にかかる時間)やJITTER(その揺れ)が大きいときや、測るたびに値が大きく変わるときは回線が不安定な可能性があります。測った上り速度が配信中に出ないことがあるので、ビットレートをさらに下げます(75%→50%など)


録画タブ

録画するときの設定です。画質を一定に保ちつつファイルを小さくすることを優先しています。

項目設定値解説
録画フォーマットHybrid MP4(※推奨)PCが落ちても途中まで録れたファイルを復元できます。OBS 32.2.2の既定値です。
映像エンコーダH.264またはHEVCHEVCは同じ画質ならH.264よりファイルが小さくなります(配信で起きる視聴者側の不具合は録画には関係ありません)ただし編集ソフトやプレイヤーが対応していないことがあり、互換性はH.264のほうが高いので、目的に合うほうを選びます。
音声トラック2(※推奨)トラック2を録画用にします。音声タブでトラック2を320kbpsにすると、配信(160kbps)より高音質で録画できます。音声ソースは既定ですべてのトラックに入るので、トラック2にも配信と同じ音が入ります。
レート制御CQP画質を一定に保ち、動きの少ない場面ではファイルが小さくなります。x264は「CRF」、QuickSyncは「ICQ」を選びます。
CQレベル20(※推奨)OBS公式の目安は16〜23で、数字が小さいほど高画質・大容量になります。x264の「CRF」とQuickSyncの「ICQの品質」も同じ数字にします。
キーフレーム間隔2秒(※推奨)OBS公式の録画向けの推奨値です。
Look-ahead(NVENC)OFF(※推奨)OBS公式の録画向けの設定です。
その他のエンコーダ設定配信タブと同じプリセットや適応量子化などは配信と同じにします。

GPUの負荷を増やしたくないときは、映像エンコーダで「(配信エンコーダを使用)」を選ぶと追加の負荷なしで録画できます(画質は配信と同じになります)


音声タブ

項目設定値解説
音声ビットレート(トラック1)160kbps(※推奨)OBSがYouTube向けに定めた上限です。「配信サービスの推奨設定値を無視する」がOFFなら、320kbpsにしても160kbpsに下げられます。配信中の音声はどのビットレートで送ってもYouTube側で44.1kHz・128kbpsのAACに変換されます。一方、アーカイブのOpus音声は送った元の音声から作り直される可能性があり、その場合は送る音声の質がアーカイブの音質に影響します(独自の測定による)
音声ビットレート(トラック2)320kbps(※推奨)録画用です。配信の上限に縛られないので、ステレオでOBSが選べる最大の320kbpsにします。

第6章 設定→音声


OBS全体の音声の形式を決めます。 第2章で揃えたサウンドデバイスの設定と合わせます。

項目設定値解説
サンプルレート48kHz(※推奨)OBSの既定値です。第2章のサウンドデバイスやキャプチャボードと揃えて、音の変換を最小限にします。アーカイブのOpus音声も48kHzなので、送った音声から作り直されている場合はそこでの変換も省けると考えられます(独自の測定による)
チャンネルステレオ一般的な配信の形式です。ここを「モノラル」にするとゲームやBGMを含むすべての音から左右の広がりがなくなり、音によっては打ち消し合って小さく聞こえます。マイクの声が片耳からしか聞こえないときは、ここではなく「オーディオの詳細プロパティ」でマイクだけ「モノラル」にチェックを入れます。
グローバル音声デバイス必要であれば使うここで指定したマイクやデスクトップ音声はすべてのシーンに必ず入ります。シーンごとに入れ分けたいときはここでは指定せず、各シーンに「音声入力キャプチャ」「音声出力キャプチャ」のソースを追加します。同じデバイスを両方で指定すると音が二重になるので注意します。
Windowsの音量を自動で下げる機能を無効にするON通話アプリなどを使ったときにWindowsがゲーム音などを勝手に小さくするのを防ぎます。OBSの既定値です。

表にない項目(メーター・モニタリングデバイスなど)は配信の品質に関係しないので、お好みで設定してください。


独自の測定:アーカイブの音声はどう作られるか

配信中とアーカイブの音を周波数解析したところ、16kHzより上の音はアーカイブのOpusにだけ残っていました。アーカイブのOpusは送った元の音声から作り直されている可能性があります(2026年10月18日測定。詳細は根拠に記載)


第7章 設定→映像


配信の解像度とフレームレートを決めます。第5章のビットレート表と合わせて選びます。

項目設定値解説
基本(キャンバス)解像度1920x1080(※推奨)ソースを並べる作業スペースの大きさです。
出力(スケーリング)解像度1920x1080(※推奨)実際に配信される解像度です。PCが重いときや回線が細いときは1280x720に下げると、エンコードの負荷とビットレートを抑えられます。
縮小フィルタランチョス(※基本と出力の数値が異なる場合)出力解像度を下げたときに使われます。いちばんくっきり縮小できます。
FPS共通値60(※推奨)YouTubeの上限です。動きがなめらかになりますが負荷も大きいので、重いときは30にします。OBSの既定値は30です。

2K(1440p)・4K(2160p)配信はYouTube側の重い変換処理に加え、配信者と視聴者の両方に高い回線速度が必要になります。回線に十分な余裕がない場合は1080pのほうが安定します(詳細は根拠に記載)


第8章 設定→詳細設定


ほとんどは既定値のままで構いません。変えるとしたら動的ビットレートくらいです。

項目設定値解説
プロセスの優先度通常(※推奨)既定値です。理由がなければ変えません。
カラーフォーマットNV12既定値です。ほかの形式は配信に向かず、CPUの負荷も増えるとOBS自身が警告しています。
色空間Rec. 709YouTubeが推奨する色空間で、OBSの既定値です。
色範囲リミテッド動画で一般的な明るさの範囲で、OBSの既定値です。フルにすると見る環境によって黒つぶれや色の浮きが起きやすくなります。
遅延配信OFF(※推奨)配信をわざと遅らせる機能です。ONにすると動的ビットレートは自動で無効になります。
項目設定値解説
自動的に再接続ON回線が一瞬切れても自動で配信に戻ります。再試行の遅延2秒、最大再試行回数25回(どちらも既定値)のままで構いません。
IPにバインド/IPファミリー既定/IPv4およびIPv6どちらも既定値です。接続が不安定なときだけ、IPファミリーを「IPv4のみ」にして試します。
輻輳を管理するためにビットレートを動的に変更する有線で安定ならOFF(※Wi-Fiや不安定な回線ならON)回線が詰まったときに、コマを落とす代わりに画質を下げる機能です。ONにするとNVENCのLook-aheadは自動でOFFになります。
ネットワークの最適化を有効にするOFFYouTube(RTMPS)では自動で無効になるため、ONにしても効果がないことがわかりました。
TCPペーシングを有効にするOFF「ネットワークの最適化」がONのときだけ働く機能なので、上記と同じく効果がないことがわかりました。

表にない項目(録画のファイル名・ホットキーの動作など)は配信の品質に関係しないので、お好みで設定してください。


第9章 YouTube側の設定


アカウント接続をしていれば、OBSの「配信の管理」画面で設定できます。YouTube Studioのライブ管理画面でも同じ設定ができます。

項目設定値解説
遅延低遅延チャットとのやりとりがしやすく、画質も保てます。「通常の遅延」は画質優先ですが、15〜20秒ほど遅れるので生配信向きではありません。「超低遅延」は視聴者側でぐるぐるしやすいので避けます。4K配信では「通常の遅延」しか選べません。
自動スタートを有効にするお好みでONならOBSで配信を始めた時点で公開されます。OFFならプレビューで確認してから「今すぐ配信」で公開します。
自動ストップを有効にするOFF(※推奨)ONだとOBSで配信を止めた時点で配信枠が終わり、同じ枠では再開できません。OFFなら止めても再開でき、配信の終了は手動で行います。
DVRを有効にするOFF(※推奨)視聴者が配信中に巻き戻せる機能です。巻き戻した視聴者はライブとずれてチャットがかみ合わなくなるほか、映してはいけないものが映ったときに巻き戻して見られるリスクがあります。12時間を超える配信や一部の端末では使えないこともあります。
ストリーミングの解像度「手動設定をオンにする」OFF解像度とフレームレートをYouTubeが自動で検出します。YouTubeの推奨です。
デュアルストリーム(YouTube Studioで設定)使わないならOFFONだと横向きの配信の中央を切り抜いた縦向き(9:16)の配信も作られ、ショートのフィードに流れます。既定ではONです。

※デュアルストリームはOBSのプラグインを使えば縦向き配信の内容を中央の切り抜き以外にできますが、この記事では割愛します。


根拠


表の解説だけでは裏付けが足りない項目について、理由を補足しています。公式の案内をそのまま採用した項目は下の出典を見てください。

第1章 【YouTube配信設定・変更必要箇所早見表】

  • 既定値:OBS 32.2.2のソースコードで確認しました。主な既定値は確認ダイアログOFF・サービスTwitch・出力モード基本・映像エンコーダx264(詳細モード)・録画の映像エンコーダ「(配信エンコーダを使用)」・出力解像度1280x720以下・FPS共通値30です。

第2章 Windows・外部の準備

  • NVIDIAドライバ:OBS 32.2でNVIDIAの開発キットが更新され、最低ドライバが570になりました。古いドライバでは、起動時のテストでNVENCが読み込まれません(OBSのソースコードで確認)

  • 管理者として実行:管理者権限があると、OBSはWindowsにGPU処理の優先を求めます(OBSのソースコードで確認)ドラッグ&ドロップできなくなるのは、通常権限のアプリから管理者権限のアプリへの操作をWindowsが遮断するためです。

  • サウンドデバイス(48kHz):OBSはサンプルレートが違う音声を変換してから混ぜ、マイクなどの音はWindowsの「既定の形式」のまま受け取ります。Elgatoはキャプチャ機器の音声を最大48kHzとし、OBSとWindowsも48kHzに揃えるよう案内しています。YouTubeの開発者向け資料の推奨は44.1kHzと48kHzです。パチパチ音は映像キャプチャデバイスが機器側の既定の形式で音声を開くためで、48kHzのはずが44.1kHzで開かれる例があります。音声入力キャプチャならWindowsの設定どおりに受け取れます。

第4章 設定→配信

  • 配信サービスの推奨設定値を無視する:OFFのとき、OBSはYouTube向けにCBRとキーフレーム間隔2秒を適用し、映像51,000kbps・音声160kbpsを上限にします(OBSのソースコードで確認)

第5章 設定→出力

  • 映像エンコーダ(H.264):止まる報告は混雑する時間帯や1440p配信でのもので、H.264に戻すと起きなかったとされています。HEVC・AV1で送るとVP9で配信されることは個人の検証で確認されています。

  • プロファイル:H.264の規格上、baselineはBフレームとCABACに対応せず、mainはhighにある8×8変換などに対応していません。YouTubeはBフレーム2枚とCABACを推奨しています。

  • マルチパスモード:NVIDIAの資料には2パスにするとフレーム内のビット配分が良くなり、特にCBRでは目標のビットレートに近づけやすいと書かれています。NVIDIAのOBS向け配信ガイドもCBRと組み合わせて2パス(1/4解像度)を勧めています。

  • 事前解析(AMD):OBSは事前解析がONでBフレームが1以上のとき、Bフレームの数を場面に合わせて変える設定(AdaptiveMiniGOP)も有効にします(OBSのソースコードで確認)NVENCのLook-aheadと同じ方向の機能です。

  • CoreAudio AAC:OBSはCoreAudio AACが使える環境ではそれを既定にします。OBS 32.2.2のFFmpegは8.1.2で、Apple AACを上回ったとされる新しいAACエンコーダ(FFmpeg 9.1から)はまだ入っていません。

  • 配信ビットレートの目安:YouTubeヘルプは更新日を表示していません。Internet Archiveの保存版では英語版の表が2026年9月26日には旧版(1080p・60fpsの推奨12,000kbps)で、10月2日には今の値になっていました。日本語版は10月11日には更新済みでした。

  • PING・JITTER:OBSとYouTubeの公式資料に基準の値はありません。USENスピードテストは上りを3本の接続で測りますが、OBSは1本で送ります。1本の接続は遅延が大きく揺れる回線ほど速度が落ちやすいため(TCPの性質)、測った値より低めに見積もります。

  • 録画の映像エンコーダ:YouTubeの推奨ビットレート表でも、同じ解像度ならHEVCはH.264より低いビットレートで済むとされています。

  • 音声ビットレート(トラック1):AAC 128kbpsで送っても配信中の音声が作り直されること(360p以上で44.1kHz・128kbpsのAAC)は、KORG Live Extremeの検証で確認されています。アーカイブは下の独自の測定を見てください。

第6章 設定→音声

  • サンプルレート(48kHz):Opusは規格上44.1kHzを扱えず、YouTubeのOpus音声は48kHzです。

  • チャンネル:左右を足し合わせてモノラルにすると、左右で逆の位相の成分は打ち消し合います(音声一般の性質)

第7章 設定→映像

  • 2K・4K配信の注意:1440p以上はどのコーデックで送ってもVP9で配信されます。映像が止まる報告はHEVC・AV1で送った場合のもので、H.264では確認されていません。ただしH.264の推奨ビットレートは1440p・60fpsで34,000kbps、4K・60fpsで50,000kbpsと跳ね上がり、必要な上り速度は約45Mbps・約67Mbpsです。回線に余裕がないとコマ落ちや切断が起き、ビットレートを下げると画質が崩れます。視聴者側もYouTubeの目安で4Kは20Mbps(1080pは5Mbps)が必要で、回線が追いつかないと画質が自動で下がるまでの間にバッファリングが起きます。遅延を短くするほど起きやすくなります。

第8章 設定→詳細設定

  • 動的ビットレート:送信待ちの映像が0.2秒分たまると直近の送信速度までビットレートを下げ、その後は4秒ごとに元の値の10%ずつしか戻しません(OBSのソースコードで確認)安定した回線では、OFFなら影響のない一瞬の詰まりでも画質が下がります。

  • ネットワークの最適化・TCPペーシング:接続先が「rtmps://」で始まると「ネットワークの最適化」を無効にする処理がOBSのソースコードにあります。

第9章 YouTube側の設定

  • 自動ストップ:ONのまま配信を止めると、OBSは「再接続することはできません」と警告して配信枠を終えます(OBSのソースコードで確認)

  • DVR:使えない端末はApple TV・AirPlay・古いアプリなどです。DVRをOFFにしても、配信後のアーカイブは見られます(YouTube公式)


独自の測定:アーカイブの音声はどう作られるか

目的:アーカイブのOpus(251)が配信中のAAC(140)から作られているのか、送った元の音声から作られているのかを確かめる。

方法:2026年10月18日にWindows上のGoogle Chromeで配信中のライブとライブ配信のアーカイブ(いずれも歌枠)を複数再生し、Web Audio APIで周波数解析した(FFTサイズ32768・25秒間・音量ゼロで測定)アーカイブのAACはブラウザにOpusを再生できないと思わせて強制的に再生し、Opusと同じ時間帯で比べた。

結果(1〜4kHz帯を0dBとした平均レベル):

対象15〜16kHz16〜20kHz
配信中のAAC(140)約−34dB約−84〜−104dB
アーカイブのAAC(140)約−29〜−30dB約−63〜−98dB
アーカイブのOpus(251)約−30dB約−43〜−50dB

考察:AACは16kHzでほぼ無音まで切れていたが、アーカイブのOpusには16〜20kHzの音が残っていた。16kHzで切れたAACからこの成分は作れないため、アーカイブのOpusは送った元の音声(またはYouTubeが保持する高音質のデータ)から作られている可能性が高いと判断した。

限界:対象は限られていて、同じ配信を配信中とアーカイブ後の両方で測ったわけではない。YouTube公式の説明はなく、2026年10月時点でこの点を検証した公開資料も見つからなかった。


出典


第1章 【YouTube配信設定・変更必要箇所早見表】

第2章 Windows・外部の準備

第3章 設定→一般

第4章 設定→配信

第5章 設定→出力

第6章 設定→音声

第7章 設定→映像

第8章 設定→詳細設定

第9章 YouTube側の設定

全文完
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