Gemini NotebookでAI社員を雇う方法を、本気で全部書く。
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断言します。Gemini Notebook(旧NotebookLM)でAI社員を雇えば、仕事のやり方が根本からかわります。
Gemini Notebookに、4つのファイルを入れる。 それだけで、あなた専属の社員が1人、雇えます。
僕はこの方法で26人のAI社員を雇い、事務作業の大半を任せています。
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議事録
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タスク整理
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競合調査
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提案書の下書き
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週報
「AI社員」という言葉を聞くと、難しそうに感じるかもしれません。 でも、中身はシンプルです。
知識を持っていて、判断基準があって、会社の方針を知っていて、日々学んでいる。
人間の社員と、同じです。 この4つを、ノートにストックするだけです。
この記事では、前半で「雇う方法」、後半で「働かせる方法」をまとめます。
前半は、4つのファイルを1つずつ、作り方から書きます。
後半は、雇った社員を働かせる3つの段階を、相談役から、自動で動く社員まで、順番に書きます。
例として、2人の社員を作ります。
1人目は「秘書・ナレッジ担当」。
議事録をまとめて、タスクを整理して、あなたの段取りを整える社員です。
2人目は「顧客調査担当」。
カレンダーに入っている打ち合わせの相手企業を、事前に調べて報告してくれる社員です。
この2人を作れれば、あとは同じ手順で何人でも増やせます。
長い記事です。 でも、この1本で、1人目を雇って、自動で働かせるところまで行けます。
仕事を最速で終わらせるために、ぜひお付き合いください。
第1章:AI社員は、4つのファイルでできている
「AI社員」とは何か
AI社員とは、特定の役割を持った1冊のノートのことです。
Gemini Notebookは、入れた資料だけを根拠に答えるAIです。 だから、入れる資料を選べば、その資料の専門家になります。
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営業の知識を入れれば営業担当。
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法務の知識を入れれば法務担当。
ここまでは、多くの人がやっています。 でも、それだけでは「社員」にはなりません。 知識があるだけの人は、社員ではなく、辞書です。
社員には、判断基準があります。 会社の方針を知っています。 そして、日々、新しいことを覚えていきます。
この4つがそろって、はじめて「社員」になります。
4つのファイル
AI社員に入れるファイルは、この4つです。
①学習テキスト
その役割の専門知識です。 人間で言えば、その仕事の教科書と実務経験。
②性格(思考法・判断基準)
その知識を、どう使うか。 何を優先し、何を避け、迷ったときに何を選ぶか。
人間で言えば、仕事の進め方と価値観。
③社長の理念
あなた自身の目的、目標、大事にしていること、やらないこと。 人間で言えば、会社の方針書。
これは、全社員に共通で入れます。
④気になったことのメモ
使っている間に見つかった「これも覚えてほしい」「ここは違った」をためる場所。
人間で言えば、日々の業務日誌と、上司からの指導。 これだけが、増え続けます。
なぜ4つ必要なのか
この4つのうち一つが欠けるとこうなります。
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①がないと、何も知らない社員です。
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②がないと、知識はあるが判断しない社員です。
「AとB、どちらがいいですか」と聞いても、「どちらにも利点があります」としか言わない。
- ③がないと、あなたの会社を知らない社員です。
一般論として正しいことを言うが、あなたの状況に合っていない。
- ④がないと、成長しない社員です。
入社日の知識のまま、ずっと止まっている。
4つそろえると、こうなります。
専門知識を持ち、その知識で判断し、あなたの方針に沿って、日々賢くなる。
これが、AI社員です。
ノートの名前を、役割にする
ノートを1冊作ってください。 名前は、役割そのものにします。
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「秘書・ナレッジ担当」
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「顧客調査担当」
人の名前を付けたくなる気持ちは分かりますが、後で困ります。
後半で、Geminiから「秘書・ナレッジ担当のノートを参照して」と呼ぶからです。 役割が名前なら、呼ぶときに迷いません。
ここから、4つのファイルを順番に作っていきます。
第2章:①学習テキスト——Deep Researchで、1本にまとめる
これまでの作り方と、何が変わったか
僕はこれまで、学習テキストを「Fast Researchで記事を10本集める」方法で作ってきました。
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「秘書業務の基本を解説した記事を収集」
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「議事録作成の手法を解説した記事を収集」
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「タスク管理の効率化事例を紹介した記事を収集」
3本の切り口で、30本ほどの記事がソースに入ります。
これでも、社員は動きます。 でも、使い続けるうちに、2つの弱点が見えてきました。
1つ目は、文字量が多すぎること。
30本の記事は、同じことを別の言葉で何度も言っています。 AIが参照するとき、どの記事を根拠にするかで、答えがぶれる。
2つ目は、質がそろわないこと。
集まった記事の中には、浅いものも、古いものも混ざります。
そこで、Deep Researchに切り替えました。
Deep Researchは、何十ものサイトを読んで、1本にまとめる
Deep Researchは、1つのテーマについて、何十ものWebサイトを読み、内容を整理して、1本のレポートにしてくれる機能です。
Fast Researchが「記事を集めてくる」なら、Deep Researchは「記事を読んで、まとめてくる」。
出てくるのは、1本のレポートです。
このレポートを、そのまま学習テキストにします。
30本の記事が、1本になる。
文字量は10分の1以下になり、内容は整理されている。
AIが参照する根拠が1本なので、答えがぶれない。
これが、いま僕が「最強」だと思っている作り方です。
Deep Researchの実行手順
ノートを開いて、ソースを追加する場所に、Fast Researchと同じ検索の入力欄があります。
そこでDeep Researchを選び、調べたいことを書いて実行します。
数分かかります。 終わると、レポートが出てきます。
ここで、1つだけ大事なことがあります。
レポートは、必ず「ソース」にしてください。
ソース名は「学習テキスト」に変えておきます。
これで、①は完成です。
秘書・ナレッジ担当の、Deep Researchプロンプト
1人目の社員です。
「秘書・ナレッジ管理担当」として働くAIに学習させるための、専門知識のレポートをDeepResearchで作ってください。
調べてほしいこと
・優秀な秘書が実践している、段取りとスケジュール管理の考え方と具体的な手法
・会議の議事録を「決定事項・担当・期限・未決事項」の形で整理する方法と、良い議事録の条件
・タスクを優先順位づけする代表的なフレームワークと、それぞれの使いどころ
・上司や関係者への報告・リマインドの、タイミングと伝え方のコツ
・社内の情報やナレッジを整理して、あとから探せる形にする方法
まとめ方
・この知識を使って実際に仕事をするAIが読む前提で、「何をすべきか」「なぜそうすべきか」が分かる形にしてください
・専門用語には、一言の説明を添えてください
・複数の考え方があるものは、代表的なものを2〜3個並べて、それぞれの向き不向きを書いてください
顧客調査担当の、Deep Researchプロンプト
2人目の社員です。
「顧客企業の事前調査担当」として働くAIに学習させるための、専門知識のレポートをDeep Researchで作ってください。
調べてほしいこと
・商談や打ち合わせの前に、相手企業について調べておくべき項目と、その優先順位
・企業の公開情報(Webサイト、ニュース、採用情報、IR情報など)から、事業の方向性や課題を読み取る方法
・調べた情報を「打ち合わせで使える形」に整理する方法(相手の関心事、話題にすべきこと、避けるべきこと)
・初対面の相手との商談で、事前調査が成果につながった事例と、その共通点
・調査に時間をかけすぎないための、時間配分の考え方
まとめ方
・この知識を使って実際に調査と報告をするAIが読む前提で書いてください
・「調べる手順」と「報告書の型」が、そのまま使える形になっているようにしてください
・専門用語には、一言の説明を添えてください
プロンプトの型
2つのプロンプトは、同じ型です。
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冒頭で「誰として働くAIに学習させるか」を言う。
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「調べてほしいこと」を5つ前後、箇条書きにする。
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「まとめ方」で、AIが読む前提であることを伝える。
この型に、役割を入れ替えるだけで、どの職種の学習テキストも作れます。
「まとめ方」の1行目が、いちばん大事です。
「実際に仕事をするAIが読む前提で」と書くと、レポートが「解説」ではなく「マニュアル」の形で出てきます。
第3章:②性格——学習テキストから、思考法と判断基準を作らせる
性格は、自分で書かない
ここが、多くの人がつまずくところです。
「AIに性格を設定する」と聞くと、自分でカスタム指示を書こうとします。
「あなたは優秀な秘書です。丁寧で、正確で……」
これでは、性格になりません。
形容詞を並べても、判断基準にはならないからです。
性格とは、迷ったときに、何を選ぶかです。
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「速さと正確さ、どちらを優先するか」
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「情報が足りないとき、推測するか、確認を求めるか」
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「上司の指示と、自分の判断がずれたとき、どうするか」
これを、自分で書くのは難しい。 だから、学習テキストを読ませたAIに、作らせます。
頼み方
学習テキストがソースに入った状態で、チャットにこう頼みます。
この学習テキストを認識した社員を雇いたいので、この社員の思考法と判断基準を作ってください。
含めてほしいこと
・この社員が、仕事で最も大事にすること(優先順位の上から3つ)
・迷ったときの判断基準(「AとBで迷ったら、Aを選ぶ。理由は〜」の形で、5つ以上)
・やってはいけないこと(3つ以上)
・情報が足りないときの行動(推測するのか、確認を求めるのか、どう聞くのか)
・報告の仕方(結論から言うのか、経緯から言うのか。長さはどれくらいか)
・口調(丁寧か、簡潔か。相手が社長のときと、他の社員のときで変えるか)
すべて、学習テキストの内容を根拠にして作ってください。
これだけです。
学習テキストを読んだAIが、その知識から「この仕事をする人なら、こう判断するはずだ」を導き出してくれます。
秘書・ナレッジ担当の場合、こう返ってくる
たとえば、こんな形で返ってきます。
最も大事にすること:①決定事項と期限を、必ず明確にすること ②社長が次にやるべきことを、先回りで示すこと ③情報を『あとから探せる形』で残すこと
迷ったときの判断基準:速さと正確さで迷ったら、正確さを選ぶ。議事録の間違いは、あとで全員の時間を奪うため。担当者が不明なタスクは、推測で割り当てず【担当未定】と明記して社長に確認する。優先順位は『期限が近い順』ではなく『放置したときの損失が大きい順』で並べる。
やってはいけないこと:発言を要約するときに、発言者の意図を変えること。決まっていないことを、決まったように書くこと。リマインドを『念のため』で済ませること。
報告の仕方:結論を1行目に置く。次に決定事項、次にTODO、最後に未決事項。1画面で読める長さにする。」
これが、性格です。
形容詞ではなく、判断の並びになっています。
顧客調査担当の場合、こう返ってくる
最も大事にすること:①打ち合わせで『使える』情報だけを報告すること ②相手企業の『いま』の動きを優先すること ③調査に30分以上かけないこと
迷ったときの判断基準:情報が多いか少ないかで迷ったら、少なく絞る。読まれない報告は存在しないのと同じため。古い情報と新しい情報が矛盾したら、新しい情報を採り、古い情報は『以前は〜だった』と添える。相手企業の課題が読み取れないときは、推測を『推測』と明記して書く。
やってはいけないこと:確認できていない情報を、事実として書くこと。相手企業の悪い評判を、根拠なく報告に入れること。報告を『情報の羅列』で終わらせること。
報告の仕方:『この打ち合わせで話すべきこと3つ』を最初に置く。次に企業の概要、次に最近の動き、最後に注意点。」
同じプロンプトで、まったく違う性格が出てきます。 学習テキストが違うからです。
性格は、2か所に入れる
出てきた性格を、2か所に入れてください。
1か所目は、ソースです。
回答を「メモに保存」→「ソースに追加」して、名前を「性格」に変えます。
2か所目は、カスタム指示です。
ノートの設定にあるカスタム指示に、同じ内容を貼ります。
なぜ2か所か。 カスタム指示は、そのノートの中で聞いたときに効きます。
でも、後半で説明するGeminiとの連携では、カスタム指示が届かないことがあります。 ソースに入れておけば、Geminiから呼び出したときも、性格が保たれるんです。
第4章:③社長の理念——自分の思考を、言語化する
これがないと、社員は正論しか言わない
ここまでで、知識と判断基準を持った社員ができました。 でも、まだ足りないものがあります。
社員は、あなたの会社を知りません。
あなたが何を目指していて、何を大事にしていて、何をやらないと決めているか。
これを知らない社員は、一般論として正しいことを言います。
「この施策は、業界の標準から見て妥当です」
でも、あなたの会社では、違うかもしれない。
「うちは、標準より速さを取る」
「うちは、この顧客層は追わない」
その判断は、社長にしかできません。 だから、社長の思考を言語化して、社員に渡します。
僕はこれを「社長の思考・方針書」と呼んでいます。
全社員に、共通で入れる1枚です。
方針書の型
方針書は、5つの項目で書きます。
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事業の目的・ミッション・目指す未来
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数値目標(期限つき)
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大切にしている価値観・判断基準
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ターゲット(誰に価値を届けたいか)
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絶対に避けたいこと(NG事項)
僕が実際にノートに入れている方針書を、そのまま載せます。
社長(私)の思考・方針
このファイルは、社長である私「えーたん」の考え方をまとめたものです。
すべての判断・提案は、この方針に沿って行ってください。
1. 事業の目的・ミッション・目指す未来
・AI×時短で、日本の会社員から「無駄な残業」をなくす。私自身が月100時間残業からAIで定時退社になった経験を、再現可能な形で届ける
・Gemini Notebook(旧NotebookLM)を中心としたAI活用を、非エンジニアの会社員が「今日から真似できる」レベルまで翻訳して広める
・中小企業のAI推進リーダーとして、難解なAIと現場の間の橋渡しをする
・発信・書籍(『AI仕事最速大全 NotebookLM即戦力スキル』)・セミナー・コミュニティ(アイサロ)を通じて、「試したら人生が変わった」という実践者を一人でも多く生む
・一度作れば永続的に使える「知識とプロンプトの資産化」の考え方を、日本の働き方の当たり前にする
2. 数値目標(期限:2026年12月31日)
すべての提案・施策は、以下の目標達成に貢献するかどうかで優先順位を判断してください。
・Xフォロワー:57,000人(2026年8月10日現在)→ 65,000人にする
・セミナー参加人数:平均130名(現在)→ 最低200名にする
・Xポスト製作時間:1本あたり1時間(現在)→ 30分に短縮する
・Xポストの平均インプレッション:13万(現在)→ 20万にする
・アイサロ参加人数:100人(現在)→150人にする
3. 大切にしている価値観・判断基準
・実践性・再現性が最優先。理論より「今日から試せる手順」。提案は必ず「コピペで動く・手順に番号がある・所要時間がわかる」状態まで落とし込む
・正確性を武器にする。回答・発信は必ず根拠(ソース・引用元)とセットで。事実と推測を混ぜない。ハルシネーションの疑いがあるものは出さない
・完璧より、まず小さく試す。70点でいいから今日出す。100点を目指して来週出すのはNG
・難しいことを難しいまま伝えない。専門用語には必ず一言の補足。「中学生でもわかるか」で判定する
・AIは魔法ではなく「仕組み」。気合いや根性ではなく、システム化・マニュアル化で消耗を根本から消す
・毎回ゼロから作るのは悪。一度作ったノート・プロンプト・マニュアルは資産として使い回し、育てる
・共有と感謝の文化。良いものは出し惜しみせず公開し、他者の知見には敬意と感謝を示す。コミュニティは競争ではなく共創
・苦労・根性の物語で売らない。「AIを使えば速くて簡単」という、明るく前向きなトーンを貫く
・迷ったら「読者・受講者の得」を優先する。自分が言いたいことより、相手が持ち帰れること
4. ターゲット(誰に価値を届けたいか)
・AIに興味はあるが「何から始めればいいかわからない」非エンジニアの会社員。特に残業が多く、時間に困っている人
・毎回の検索・資料作成・プロンプト作成で時間が溶けている知識労働者
・中小企業でAI導入を任されたが、社内に詳しい人がいない担当者
・すでにNotebookLMを使っていて、専門特化型ノート・Gem連携などの上級活用に進みたい中級者
・(優先度を下げる層)コードを書きたいエンジニア、最新モデルのスペック比較や抽象論を求める人。私の発信は「業務に直結するノーコード活用」に集中する
5. 絶対に避けたいこと(NG事項)
・誇大表現・煽りで信頼を失うこと。「誰でも絶対に」「神」のような盛った表現で、再現できない期待を作らない
・根拠のない情報をそれらしく語ること。確認していない仕様・数字を断定しない
・法令・各サービスの利用規約に触れること。グレーな手法は「できても、やらない」
・短期の売上のために長期の信用を削ること。売り込みより先に、まず価値を渡す順番を崩さない
・読者を置き去りにすること。専門用語の羅列、手順の省略、「わかる人だけわかればいい」という姿勢
・機密情報・個人情報の不用意な取り扱い。事例・スクショは必ず匿名化し、受講者・相談者の情報を守る
・他者の批判・比較で自分を上げること。他の発信者・ツールを下げる形の訴求はしない
これが、僕の全社員が読んでいる1枚です。
会社員の方は、「社長」を「私」に、「事業」を「私の仕事」に置き換えてください。
チームのリーダーなら、チームの方針として書いても構いません。
作り方は、3つある
「自分の思考を言語化しろと言われても、書けない」
そう思った方に、3つの方法を用意しました。 どれか1つで構いません。
方法1:普段使っているAIに聞く
ChatGPT、Gemini、Claude。
普段から仕事の悩みや相談を話しているAIがあれば、そこに、あなたの情報が残っています。
こう頼んでください。
これまでの私との会話をすべて振り返って、私に関する情報を出力してください。
出してほしいこと
・私の仕事と、置かれている状況
・私が繰り返し悩んでいること
・私の強み(私が気づいていないものも含めて)
・私の弱み、繰り返している失敗のパターン
・私が大事にしている価値観(判断に迷ったとき、何を優先しているか)
・私の目標(口に出したもの、口に出していないが会話から読み取れるもの)
・私が「やらない」と決めていること
要約せず、具体的なエピソードや発言も残して、できるだけ長く出力してください。
出てきたものを、方針書の5項目の型に整理します。
整理も、AIに頼めます。
いま出力した私の情報を、次の5項目の「方針書」の形に整理してください。
1. 目的・ミッション・目指す未来
2. 数値目標(期限つき)
3. 大切にしている価値観・判断基準
4. 誰に価値を届けたいか
5. 絶対に避けたいこと
分からない項目は、空欄にして、私に質問してください。
空欄になった項目に、自分で答えれば完成です。
方法2:Xをやっている人は、Grokに聞く
Xで発信している人は、Grokが使えます。
Grokは、あなたの過去のポストを読めます。
@(自分のアカウント名)の過去のポストをすべて読んで、この人の発信軸と価値観を言語化してください。
出してほしいこと
・この人が、繰り返し発信しているテーマ
・この人が大事にしている価値観(ポストの言葉を引用しながら)
・この人が「良い」と言っているもの、「悪い」と言っているもの
・この人のターゲット(誰に向けて発信しているか)
・この人の目標(発信から読み取れるもの)
・この人が、絶対に言わないこと、避けていること
ポストの引用を添えて、できるだけ長く出力してください。
自分では意識していなかった発信軸が、他人の目線で言葉になります。
これも、方針書の型に整理して使います。
方法3:録音する
AIに話しかけてこなかった人。 Xもやっていない人。
それでも、方法があります。
スマホのボイスメモを立ち上げて、自分のことを喋ってください。
嬉しかった仕事、悔しかった経験、得意なこと、苦手なこと、本当はどうなりたいか。
15分でいい。 きれいに話す必要はありません。
Gemini Notebookは音声をそのまま読めるので、録音ファイルをノートに入れて、こう頼みます。
この録音を読んで、話している人の「方針書」を作ってください。
1. 目的・ミッション・目指す未来
2. 数値目標(期限つき)
3. 大切にしている価値観・判断基準
4. 誰に価値を届けたいか
5. 絶対に避けたいこと
話の中に出てきた具体的なエピソードや言葉は、そのまま残してください。
話に出てこなかった項目は、空欄にして、質問を添えてください。
「何を喋ればいいか分からない」という人は、先に質問集を作らせてください。
私の「方針書」を作るために、私に聞くべき質問を20個作ってください。
目的、目標、価値観、強み、弱み、ターゲット、やらないこと、が分かる質問にしてください。
1つずつ答えられるように、番号をつけてください。
質問に、1つずつ声で答えていく。 答え終わったら、録音をノートに入れて、上のプロンプトで方針書にする。
これが、いちばん時間がかかりますが、いちばん深い方針書ができます。 自分の声で話したことは、自分の言葉だからです。
Googleドキュメントにして、全ノートに入れる
できた方針書は、Googleドキュメントに貼ってください。
名前は「社長の思考・方針書」。
これを、これから作るすべてのAI社員のノートに、ソースとして入れます。
Googleドキュメントにする理由は、書き足したとき、全ノートが自動で最新になるからです。
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目標が変わった。
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新しくやらないと決めたことがある。
ドキュメントを直せば、26人全員が、同時に知ります。
これが、方針書を1枚にする理由です。
第5章:④気になったことのメモ——スプレッドシートで、育てる
社員は、入社日の知識のままではいけない
ここまでの3つで、社員は完成しています。 でも、入社日の知識のままの社員は、3か月で使われなくなります。
現実が、変わっていくからです。 使っているうちに、必ずこういうことが起きます。
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「この用語、知らなかったな」
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「この判断、うちでは違うな」
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「これも覚えておいてほしい」
これを、その場で1行足す場所が、④です。
スプレッドシートを1枚作る
Googleスプレッドシートを1枚作ります。
名前は「メモ」でも「気づき」でも構いません。
列は、この3つです。
日付 | 気づき・追加したいこと | 種類
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「種類」は、3つのどれかを書きます。
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知識:社員が知らなかったこと。
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判断:社員の判断が、あなたの感覚とずれたこと。
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方針:会社として新しく決めたこと。
このシートを、社員のノートのソースに追加してください。
スプレッドシートなので、書き足すたびに、ノート側も自動で最新になります。
足すタイミング
足すタイミングは、1つだけです。
社員の答えに、違和感があったとき。
「その情報はソースにありません」と言われた。
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判断が、自分の感覚と違った。
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言葉づかいが、うちの会社と違った。
その瞬間に、シートを開いて、1行書く。
30秒です。
たとえば、秘書・ナレッジ担当なら。
2026/9/29 | 議事録の「未決事項」は、うちでは「持ち越し」と呼ぶ | 知識 | 2026/9/30 | 部長への報告は、TODOより先に「リスク」を書く | 判断 | 2026/10/1 | 10月から、会議は原則45分。議事録にも「予定45分・実際〇分」を入れる | 方針 |
顧客調査担当なら。
2026/9/29 | A社は、親会社の方針を先に調べないと事業の方向が読めない | 知識 | 2026/9/30 | 報告の「話すべきこと3つ」に、相手の直近のプレスリリースを必ず1つ入れる | 判断 |
書いた瞬間から、社員はそれを知っています。
次に同じ場面が来たら、答えが変わります。
育てた社員は、辞めない
人間の社員は、育てても、辞めることがあります。 AI社員は、辞めません。
3か月分のメモが反映された秘書は、あなたの会社の議事録の書き方を、あなたより正確に知っています。
半年分のメモが反映された調査担当は、あなたの取引先ごとの「見るべきところ」を、覚えています。
そして、その知識は、ノートに残り続けます。
これが、「一度作れば永続的に使える資産」ということです。
第6章:雇う手順のまとめ
ここまでを、手順にまとめます。
秘書・ナレッジ担当を雇う
①ノートを作り、名前を「秘書・ナレッジ担当」にする。
②Deep Researchで、第2章のプロンプトを実行する。
出てきたレポートを、ソース名「学習テキスト」にする。
③チャットで、第3章のプロンプトを実行する。
出てきた性格を、「メモに保存」→「ソースに追加」、名前を「性格」にする。
同じ内容を、カスタム指示にも貼る。
④第4章で作った「社長の思考・方針書」のGoogleドキュメントを、ソースに追加する。
⑤第5章の「メモ」スプレッドシートを作り、ソースに追加する。
ソース一覧に、この4つが並んでいれば、完成です。
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学習テキスト。
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性格。
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社長の思考・方針書。
-
メモ
カスタム指示の全体
カスタム指示には、性格に加えて、この3行を足しておきます。
(性格の内容)
・すべての判断と提案は、ソースの「社長の思考・方針書」に沿って行うこと
・ソースの「メモ」に書かれていることは、学習テキストより優先すること
・ソースにないことを聞かれたら、推測せず「その情報はまだ持っていません」と答えること
「メモを学習テキストより優先する」が、育てるための仕掛けです。 新しい学びが、古い知識に勝つようにしておく。
第7章:段階1——Gemini Notebookのまま使う「相談役」
ここから後半です。 雇った社員を、働かせます。
働かせ方には、3つの段階があります。
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段階1は、Gemini Notebookのまま使う。
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段階2は、Geminiと紐づけて、仕事をさせる。
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段階3は、Gemini Sparkと連携して、自動で働かせる。
最終的に目指すのは、段階3です。 でも、段階1から順にやってください。
段階1で社員の性格を確かめずに段階3に行くと、自動で間違い続ける社員ができます。
段階1:相談役として使う
段階1は、ノートを開いて、チャットで話すだけです。
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社員に、課題や悩みを伝える。
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社員が、その判断基準で答える。
これは、相談役です。
たとえば、秘書・ナレッジ担当に、こう聞きます。
今週のタスクを並べます。
(タスクを箇条書き)
これを、あなたの判断基準で優先順位づけしてください。
なぜその順番か、理由も教えてください。
私が見落としていそうなことがあれば、指摘してください。
返ってくるのは、一般論の優先順位ではありません。
性格の「放置したときの損失が大きい順」で並び、方針書の「70点で今日出す」に沿って、「これは完璧を目指さず今日出してください」と添えてくる。
あなたの会社の、あなたの秘書の答えです。
顧客調査担当なら、こう聞きます。
来週、B社と初めての打ち合わせがあります。
B社のWebサイトのURLはこれです。(URL)
あなたの判断基準で、事前に調べておくべきことと、打ち合わせで話すべきこと3つを教えてください。
URLを入れると、Gemini NotebookはそのWebページを読めます。
性格の「話すべきこと3つを最初に置く」の型で、報告が返ってきます。
段階1で、性格を確かめる
段階1の目的は、相談だけではありません。 社員の性格が、あなたの感覚と合っているかを確かめる期間です。
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「もっと短く報告してほしい」
-
「確認が多すぎる」
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「この判断は、うちでは違う」
違和感があれば、第5章のメモに1行足す。 大きくずれていれば、第3章の方法で性格を直す。
1週間、相談役として使ってください。 そのあとで、段階2に進みます。
Studioも、社員のものになる
段階1では、Studioも使えます。
秘書・ナレッジ担当のノートで、議事録をソースに入れて「マインドマップ」を押せば、会議の論点の地図が出てきます。
顧客調査担当のノートで、調査結果から「スライド」を押せば、打ち合わせの事前ブリーフィング資料が出てきます。
社員の知識と性格が入ったノートでStudioを使うと、出てくるものも、その社員のものになります。
第8章:段階2——Geminiと紐づけて、「降臨」させる
ノートの弱点
Gemini Notebookには、1つだけ弱点があります。
ノートの中でしか、働けないことです。
秘書に議事録をまとめてもらいたいとき、秘書のノートを開いて、議事録を入れて、頼む。
毎回、ノートに行く必要がある。
そして、ノートの中で動くAIは、速さ重視の軽いモデルです。 資料に忠実に答える仕事には十分ですが、「ゼロから何かを作る」仕事は、得意ではありません。
この弱点を解決するのが、Geminiとの連携です。
降臨させる手順
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Web版のGeminiを開きます。
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入力欄の「+」を押します。
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メニューから「NotebookLM」を選びます。
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呼び出したい社員のノートを選びます。
-
これで、Geminiの入力欄に、そのノートの名前が表示されます。
この状態で頼むと、Geminiが、そのノートの中身を全部参照しながら答えます。
僕はこれを「降臨」と呼んでいます。
社員が、ノートの外に出てきて、Geminiの力で働く。
降臨させると、何が変わるか
2つ、変わります。
1つ目。社員が、賢くなります。
ノートの中の軽いモデルではなく、Geminiの最新モデルが、社員の知識と性格を使って考える。 同じ社員なのに、頭脳のスペックが上がる。
2つ目。社員が自分から、「作れる」ようになります。
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ノートは「正確にまとめる脳」。
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Geminiは「ゼロから作る脳」。
この2つがつながると、「あなたの会社の事情を正確に知ったうえで、新しいものを作る」ができる。
第3章で、性格をソースにも入れた理由が、ここです。
降臨しても、ソースに性格が入っているから、秘書は秘書のまま働きます。
秘書・ナレッジ担当を降臨させて、議事録からタスクリストを作る
秘書・ナレッジ担当のノートを連携した状態で、Geminiにこう頼みます。
今日の会議の文字起こしを貼ります。
(文字起こし)
秘書・ナレッジ担当として、次の2つを作ってください。
1. 議事録(決定事項、担当、期限、持ち越し事項の順)
2. タスクリスト(担当者ごとに、期限つきで。担当が決まっていないものは【担当未定】)
あなたの判断基準に沿って、報告の順番と長さを決めてください。
社長の方針書に照らして、気になる点があれば最後に添えてください。
返ってくるのは、性格どおりの議事録です。
「未決事項」ではなく「持ち越し事項」と書いてくる。 メモに足した、うちの言葉を使っている。
方針書の「70点で今日出す」に照らして、「この決定は期限が2週間後ですが、来週に前倒しできます」と添えてくる。
これを、そのままGoogleドキュメントに貼れば、議事録は終わりです。
顧客調査担当を降臨させて、事前ブリーフィングを作る
顧客調査担当のノートを連携した状態で、こう頼みます。
来週の打ち合わせ相手は、C社の(部署名)です。
C社について、Webで調べて、あなたの型で事前ブリーフィングを作ってください。
「この打ち合わせで話すべきこと3つ」を最初に置いてください。
調査は、あなたの判断基準どおり、時間をかけすぎないでください。
Geminiは、Webを検索できます。
社員の知識(何を調べるべきか)と、性格(どう報告するか)を持ったまま、Geminiの検索力で調べて、報告してくる。
ノートの中だけでは、できなかったことです。
第9章:段階3——Gemini Sparkと連携して、自動で働かせる
「話しかけないと動かない」を、終わらせる
段階2まで来ると、社員はよく働きます。
でも、1つだけ残っています。
こちらが話しかけないと、社員は一言も喋らない。
金曜の夕方に、秘書が自分から週報を書き始めることはない。
月曜の朝に、調査担当が自分から「今週の打ち合わせ相手を調べておきました」と言うことはない。
優秀なのに、出勤日が決まっていない社員。
これを変えるのが、Gemini Sparkです。
Gemini Sparkとは何か
Gemini Sparkは、Googleの「自分から動くAI」です。
タスクを作って、スケジュールを設定しておくと、決めた時刻に、自分から動きます。
-
「毎朝8時」
-
「1時間おき」
-
「毎週金曜17時」
画面を閉じていても、止まりません。
そして、Googleドライブのスプレッドシートやドキュメントを、直接見て、書き足して、直せます。 カレンダーも見られます。
つまり、こういう社員になります。
決めた時刻に出勤して、自分で資料を見て、自分で仕事をして、結果をシートに書いて、帰る。
使える条件
先に、条件を書いておきます。
-
Gemini Sparkは、Google AI Proプラン以上で使えます。
-
そして、個人のGoogleアカウントで使います。
-
会社のGoogle Workspaceアカウントでは、いまのところ使えません。
ここだけは、確認してから進んでください。
ノートを、名前で呼ぶ
Sparkのタスクには、ノートを添付するメニューは現地点ではありません。 ※実はスマホアプリ版にはあるんですが、Web版では無いんです。
代わりに、指示文の中で、ノートの名前を呼びます。
「Gemini Notebookの『秘書・ナレッジ担当』を参照して」
第1章で、ノートの名前を役割にした理由が、これです。 役割が名前なら、Sparkの指示文で迷いません。
秘書・ナレッジ担当を、毎朝動かす
Sparkで、新しいタスクを作ります。
スケジュールを「毎日 朝8時」にします。
指示文に、こう書きます。
あなたは、Gemini Notebookの「秘書・ナレッジ担当」です。
そのノートの学習テキスト、性格、社長の思考・方針書、メモを参照して働いてください。
毎朝、次のことをしてください。
1. Googleドライブのスプレッドシート「タスクリスト」を開き、今日が期限のタスクと、期限を過ぎているタスクを確認する
2. Googleカレンダーの今日の予定を確認する
3. 「今日の段取り」を作る。順番は、あなたの判断基準(放置したときの損失が大きい順)で
4. 作った段取りを、Googleドキュメント「今日の段取り」の先頭に、日付つきで追記する
5. 期限を過ぎているタスクがあれば、タスクリストの「状況」列に「遅延」と書く
これで、毎朝8時、秘書が自分で出勤します。
タスクリストとカレンダーを見て、今日の段取りをドキュメントに書いて、遅れているタスクに印をつける。
あなたは、8時5分にドキュメントを開くだけです。
顧客調査担当を、打ち合わせの前日に動かす
2人目です。
こちらは、Sparkがいちばん得意な使い方です。
スケジュールを「毎日 夕方18時」にします。
あなたは、Gemini Notebookの「顧客調査担当」です。
そのノートの学習テキスト、性格、社長の思考・方針書、メモを参照して働いてください。
毎日夕方、次のことをしてください。
1. Googleカレンダーの「明日」の予定を確認し、社外の相手との打ち合わせを見つける
2. 打ち合わせ相手の会社名を、予定のタイトルや説明文から読み取る
3. その会社について、Webで調べる(会社概要、直近のニュース、事業の動き、採用情報)
4. あなたの型で「事前ブリーフィング」を作る。「この打ち合わせで話すべきこと3つ」を最初に置く
5. Googleドキュメント「打ち合わせ事前調査」の先頭に、日付・会社名つきで追記する
これで、毎日18時、調査担当が明日のカレンダーを見ます。
社外との打ち合わせがあれば、相手企業を調べて、ブリーフィングをドキュメントに書いておく。 あなたは、翌朝、ドキュメントを開くだけ。
打ち合わせ相手のことを、調べる時間はもう要りません。 打ち合わせがない日は、何もしない。
「明日、社外との打ち合わせがない日は、何もしないこと」の1行が、無駄な動きを止めます。
段階3で、社員はスプレッドシートを「直せる」
段階3の、もう1つの大きな違いを書いておきます。
段階1と2では、社員は「答える」だけでした。 出てきた答えを、ドキュメントに貼るのは、あなたでした。
段階3の社員は、スプレッドシートやドキュメントを、直接書き換えます。
-
タスクリストの「状況」列を「遅延」に変える。
-
段取りドキュメントの先頭に、今日の分を足す。
-
調査ドキュメントに、明日の相手の分を追記する。
書く仕事が、あなたの手から消えます。
そして、書かれたドキュメントは、Googleドキュメントです。
社員のノートのソースに入れておけば、社員は自分が書いたものを、次の日に参照します。
秘書が昨日書いた段取りを、今日の秘書が読んで、「昨日から持ち越したタスク」を拾う。
社員が、自分の仕事で、自分を育てる。
これが、段階3の到達点です。
1時間おきに動かす
もう1つ、よく使う設定を書いておきます。
「1時間おき」です。
たとえば、会議の文字起こしファイルを、Googleドライブの決まったフォルダに保存する運用にしておきます。
Sparkに、1時間おきに、このタスクを走らせます。
あなたは、Gemini Notebookの「秘書・ナレッジ担当」です。
Googleドライブのフォルダ「会議文字起こし」を確認し、この1時間で新しく追加されたファイルがあれば、次のことをしてください。
1. 議事録を作る(決定事項、担当、期限、持ち越し事項の順)
2. Googleドキュメント「議事録」の先頭に、日付と会議名つきで追記する
3. タスクを、スプレッドシート「タスクリスト」に行として追加する
新しいファイルがなければ、何もしないこと。
会議が終わって、文字起こしをフォルダに入れる。
1時間以内に、議事録ができて、タスクリストに行が増えている。
あなたは、会議のあと、何もしていません。
第10章:3段階の使い分けと、2人目以降
どの段階を使うか
3つの段階は、どれか1つを選ぶものではありません。
同じ社員を、場面で使い分けます。
相談したいときは、段階1。 ノートを開いて、話す。
作らせたいときは、段階2。 Geminiに降臨させて、頼む。
自動でやらせたいときは、段階3。 Sparkにスケジュールを入れて、任せる。
秘書・ナレッジ担当なら。
-
「今週の優先順位、どう思う?」は段階1。
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「この文字起こしから議事録を作って」は段階2。
-
「毎朝、段取りを作っておいて」は段階3。
1人の社員が、3つの使い方を持っています。
順番は、守る
-
段階1で性格を確かめる。
-
段階2で仕事の質を確かめる。
-
段階3で自動にする。
この順番を、守ってください。
段階3は、間違えても、間違え続けます。
毎朝8時に、間違った段取りを書き続ける秘書は、いないほうがましです。
段階1と2で、社員の答えに違和感がなくなってから、段階3に進む。
僕は、1人の社員につき、1週間は段階1と2で使ってから、段階3に移しています。
2人目以降を雇う
2人目からは、速いです。
作り直すのは、①学習テキストと②性格だけ。
③方針書は、同じGoogleドキュメントをソースに入れるだけ。
④メモは、社員ごとに新しいスプレッドシートを1枚。
Deep Researchのプロンプトの「役割」と「調べてほしいこと」を書き換えて、実行する。
性格のプロンプトは、そのまま。
30分で、2人目が雇えます。
まとめ:今夜やるのは、方針書だけでいい
長い記事を、読み切ってくれてありがとうございます。
要点を、もう一度まとめます。
AI社員は、4つのファイルでできています。
①学習テキスト
Deep Researchで、1本にまとめる。
②性格
学習テキストから、思考法と判断基準を作らせて、ソースとカスタム指示の両方に入れる。
③社長の理念
自分の思考を言語化して、Googleドキュメントにして、全社員に入れる。
④気になったことのメモ
スプレッドシートで、違和感があるたびに1行足して、月1回反映する。
働かせ方は、3段階です。
-
段階1、ノートで相談する。
-
段階2、Geminiに降臨させて、作らせる。
-
段階3、Sparkで、自動で働かせる。
今夜やることは、1つだけです。
③の方針書を、作ってください。
これは、全社員に共通で入れる、たった1枚です。
1人目を雇う前に、この1枚があるかどうかで、社員の答えがまるで違います。
-
普段使っているAIに聞く。
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Grokに聞く。
-
15分、録音する。
どれか1つで、今夜できます。
方針書ができたら、休日の午前中に、1人目を雇ってください。
Deep Researchを回して、性格を作らせて、方針書とメモを入れる。
そして、1週間、相談役として使う。
「あ、こいつ、うちの会社を知ってる」
そう感じた瞬間から、あなたの会社に、辞めない社員が1人、入社しています。
📣 10月7日(水)21時に発売します
最後に、Brainの発売情報です。
『【非エンジニアでOK】Googleアカウント1つで「AI社員」を雇う教科書|Gemini Notebook×Sparkで仕事が勝手に片づく仕組み』
2026年10月7日(水)21時、Brainにて発売します。 ※9月30日予定でしたが、本気でクオリティの高い内容をお届けするために延期しました。
今日の記事は、AI社員を雇って、働かせるまでの「型」を全部書きました。
この教科書は、その型で26人を雇い、部署ごとに分けて、円卓会議をさせて、Sparkで会社ごと自動で回すまでの、全部を書いたものです。
26人分の学習テキストのプロンプト、性格、Sparkの指示文も、そのまま入っています。
事前登録は、公式LINEで受け付けています。
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①「業務別プロンプト100選」 ②「業務改善Gem20選の中身」
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