海外で話題のJev、仕事でどう使う?実演・API活用20選と無料で試す方法
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正直、この速さ異次元です。
まずは下の動画を見てください。AIがGoogle Flightsを操作して、約7秒で航空券を検索しています。早送りではなく、これが通常速度。
いま海外の開発者の間で話題になっているのが、TypeSafe AIの「Jev」です。
調べてみると、ブラウザを動かすだけでなく、Macの操作、コードレビュー、社内検索、問い合わせの仕分けまで、使い道がかなり広い。こういう「毎日ちょっとずつ時間を取られる仕事」に組み込めるのが、個人的には一番面白いところです。そこで今回は、海外の開発者が公開した20の活用例をまとめました。後半にも、投稿の診断やニュースの並べ替えなど、実際の画面でイメージがつかめる事例を集めています。
記事の最後には、無料で試せるVercel AI Gatewayの使いどころと、APIのサンプルも載せています。まずは気になるものを1つ、自分の仕事に当てはめながら見てみてください。
Jevの役割は、情報を受け取り、あらかじめ決めた候補や基準に沿って判断を返すことです。
・Choice:どの候補を選ぶか ・Score:基準に沿って、どの段階に当てはまるか ・Noul:ある条件が成り立つ確率。AI SDKではboolean型として扱います
たとえば、問い合わせを「請求・不具合・使い方」に振り分ける。検索で見つかった文章が質問に関係するか判定する。AIエージェントが次に押すボタンを選ぶ。こうした小さな判断を、処理の途中に組み込めます。
文章を書く仕事は生成AI、正確な計算はコード、候補の選択はJev。役割を分けると使いどころが見えてきます。Jev単体に画像・音声を渡して理解させる使い方ではありません。
型が決まった答えを返すことと、内容が正しいことは別です。候補の選び間違いはあります。
公式解説:https://typesafe.ai/blog/introducing-system-one-models-and-jev
A|動きでわかる。ブラウザ・PC・ゲーム
01|ブラウザ操作:Google Flightsを約7秒で検索
browser-use/jev-ultrafastは、ページのDOMから操作候補を作り、Jevに次の操作と対象を選ばせます。文字入力には小さなLLMを併用。作者のZurich→London検索デモは7.1秒です。
仕事への応用:出張候補の検索、管理画面の定型入力、Web操作テストの参考に。検索完了の実演であり、予約・購入の完了ではありません。サイトや条件が変わっても同じ速度とは限りません。
出典:https://github.com/browser-use/jev-ultrafast
02|Mac操作:声で指示して、アプリを動かす
Macの操作は、音声と組み合わせたデモも面白いです。Andy Gao氏は「メモアプリを開いて…」と話している途中でアプリが開く様子を公開しています。下の動画を見ると、会話と操作が並行する感覚がよくわかります。
仕事への応用:アプリを開く、入力先を選ぶなど、PC上で繰り返す操作の補助に。音声認識や実際の操作を含む仕組み全体のデモで、Jev単体が音声を理解しているわけではありません。
実装を調べたい方には、別の公開プロジェクトtypesafe-computer-useも参考になります。こちらはOCRやアクセシビリティ情報で画面を整理し、Jevが次の操作を選ぶ構成です。
参考実装:https://github.com/awlevin/typesafe-computer-use
03|マリオ:走る・跳ぶを7つの操作から選択
TypeSafe Marioは、エミュレーターのRAMや動作情報をJSONへ変換し、Jevが右移動・ジャンプなどの操作を選びます。画像認識ではなく、状態と行動の組み合わせです。
仕事への応用:AIが迷う場面を見せる教材やデモに向きます。全ステージ攻略や人間以上のプレイ性能を示したものではありません。ゲーム環境は別途必要です。
出典:https://github.com/fhshaik/typesafe-mario
04|DOOM:短い判断を繰り返してゲームを動かす
TypeSafeは、テキストで表したゲーム状態からJevが行動を選ぶDOOMデモを公開しています。移動や攻撃の選択を繰り返すことで、判断モデルの使い方が直感的に伝わります。
仕事への応用:イベント展示やエージェントの行動ログを学ぶ題材に。商用ゲームの攻略性能より、状態→選択→実行という設計を見る事例です。
出典:https://typesafe.ai/blog/introducing-system-one-models-and-jev
05|ドローン:障害物を越えるか、回り込むか
jev-droneはMuJoCo内で、深度・領域情報をコードが整理し、Jevが上昇・迂回などの戦術を判断。姿勢制御や衝突回避の最終制御はコードが担います。
仕事への応用:ロボティクスの役割分担を学ぶ好例。実機飛行ではありません。作者も成功例は単一走行で、条件によって優位性がなかったことを明記しています。
出典:https://github.com/RomanSlack/jev-drone
B|AIエージェントに、判断の担当を足す
06|コードレビュー:怪しい箇所と重大度を絞る
Jev ReviewはGit diffやコードを対象に、リスク判定→根拠箇所の選択→問題の種類→重大度という段階を踏みます。結果はローカルのダッシュボードで確認できます。
仕事への応用:PRのレビュー順を決めたり、追加テストの候補を拾ったりする補助に。指摘された箇所は人間やテストで再確認し、判定だけでmergeしない運用が合います。
出典:https://github.com/devagrawal09/jev-review
07|Codexの進捗監督:続行・検証・停止を判断
Foremanは、Codexの作業やテストの証拠を見て、要件を満たしたか、検証が足りるか、行き詰まっていないかをJevで評価する仕組みです。
仕事への応用:長い開発タスクで、完了と言う前に確認すべき点を洗い出す設計の参考に。作者自身が、従来方式より優れていると実証済みの製品ではないと説明しています。
出典:https://github.com/thruwire/foreman
08|MCP接続:Claude CodeやCodexから判定を呼ぶ
jev-mcpは、分類・採点・チェックなどの判断をMCPツールとして提供します。主役のエージェントが必要なときだけJevを呼び出す形です。
仕事への応用:既存エージェントへ問い合わせ分類や文章チェックを追加したい人向け。これは判断機能を追加するもので、Jevだけで文章作成や開発の全工程を担う構成ではありません。
参考実装:https://github.com/blakestone-x/jev-mcp
別の実装では、unbug氏もGitHub CopilotやUnsloth向けのJev MCPツールを公開しています。本人によると、ローカルのQwen3.8-Flashでも検証したとのこと。つなぐだけでなく、どの判断をJevに任せるかをエージェントへ明示する点がポイントです。
09|Excalidraw:AIが画面を操作して描く
Vlad Terin氏が公開したのは、Jev-BrowserがExcalidrawを操作する約83秒の動画。作者によると等速・ノーカットで、描画ツールを使う様子をそのまま見られます。
仕事への応用:ブラウザ上の制作ツールを操作するエージェントの参考に。完成した図だけでなく、操作の流れを追えるのが面白いところです。
実演・出典:https://x.com/VladTerin/status/2100761402000523667
10|Home Assistant:生活の状態を通知や操作へ
HA-Jevは、家のセンサーや機器の状態について質問し、その答えを自動化に使う連携。洗濯物の取り忘れ通知などの例があり、日次の利用予算も管理できます。
仕事への応用:スマートホームやオフィス設備の通知条件を試作する参考に。まずは通知だけの用途から。解錠や安全設備の制御は、判断モデル任せにしない設計が必要です。
出典:https://github.com/AboveColin/HA-Jev
C|投稿・文章・コードをチェックする
11|投稿診断:書く→採点→直すをその場で回す
Rob Hallam氏のデモは、投稿文を入力して診断する45秒の動画。Jevが61の質問で文章を評価し、修正を重ねながら結果を見る仕組みです。作者は無料・ログイン不要で公開したと説明しています。
仕事への応用:SNS担当者が見出しや冒頭文を比較する補助に。スコアは投稿の伸びを保証するものではありませんが、書き直すきっかけにはなりそうです。
実演・出典:https://x.com/robj3d3/status/2100722975645598191
12|Xのフィルター:「見たくない投稿」を言葉で指定
Marcel Pociot氏は、自然言語で指定した条件に合わせてXの投稿を隠したり折りたたんだりする拡張機能を公開。45秒の動画と設定画面で、タイムラインが変わる様子を確認できます。
仕事への応用:情報収集の際に、広告や関心の薄い話題を減らす発想です。キーワードだけでは指定しにくい内容を、文章で条件にできる点が便利そうです。
実演・出典:https://x.com/marcelpociot/status/2100520134481735729
13|コマンドの実行前チェック:Vercelの検証結果
Vercelは、fxの自動モードでコマンドの安全性を判定する用途にJevを検証。下の投稿には、担当者が公開した比較結果の画像が引用されています。
仕事への応用:AIエージェントが選んだ操作を、実行前に確認する設計の参考に。Guillermo Rauch氏は最大18倍の高速化(p95)を報告していますが、この検証条件での結果です。
投稿時点では従来モデルが稼働しており、Jevへの切り替えは見込みとして説明されています。判定だけで安全性が保証されるわけではありません。
実演・出典:https://x.com/rauchg/status/2100307962262872105
14|コードの過剰設計をチェックする
Ryan Vogel氏が公開したのは、Jevを使ったコードベース分類ツール。約99秒の動画で、AIが作ったコードの過剰設計を見つける用途を紹介しています。
仕事への応用:AIに開発を任せた後、複雑になりすぎた箇所をレビューする補助に。何を削るかは仕様やテストと照らし合わせて判断します。
実演・出典:https://x.com/ryanvogel/status/2100068006592123055
15|文章のクセを見つける:Sniff Test
Dan Willoughby氏のSniff Testは、原稿を段落ごとに読み、10個の質問で表現のクセをチェックするツール。35秒の動画で、文章を診断する実画面を確認できます。
仕事への応用:記事や提案書の編集チェックに。「同じ内容を結びで繰り返していないか」「ぼかした表現が多すぎないか」などを見つけ、直す箇所を絞れます。
文章を自動で書き直す仕組みではなく、気になる箇所を知らせる補助ツールです。AIが書いたかどうかを断定する検出器でもありません。
実演・出典:https://x.com/DanRWilloughby/status/2100990605308441076
D|情報収集と日々の操作を助ける
16|ニュースを自分向けに並べ替える
Vishesh Baghel氏のUpweightは、Hacker Newsの記事を6つのスライダーで並べ替えるデモ。25秒の動画で、実用性や新しさなどの重みを変えると順位が変わる画面を見られます。
仕事への応用:業界ニュースや技術記事から、自分の担当領域に合うものを選ぶ参考に。記事の読み取りにはFirecrawl、採点にはJevを使い、スライダー操作時は採点済みの結果を並べ替える構成です。
実演・出典:https://x.com/VisheshBaghell/status/2100536228827496721
17|自分のブックマークを参考に、X投稿を仕分ける
Paolo Rosson氏は、保存済みの投稿16件を例として使い、タイムラインを「残す・流し読み・隠す」に分けるデモを公開。13秒の動画で実際のX投稿を分類する様子が見られます。
仕事への応用:毎日の情報収集で、後から読みたい投稿を絞る発想です。個人の好みを例として渡すもので、モデルを追加学習させたという話ではありません。
実演・出典:https://x.com/redp314/status/2100915304062710263
18|AIの記憶整理:不要なメモを絞り込む
Kyle Jeong氏は、小さな開発エージェントに検索可能な記憶とJevによる整理機能を追加。23秒の動画で、nanocodeを拡張した実装を紹介しています。
仕事への応用:長く動くエージェントが抱えるメモを整理し、必要な情報を探しやすくする参考に。重要な記憶を落とさないかを確認しながら使いたい機能です。
実演・出典:https://x.com/kylejeong/status/2100827289349132657
19|検索・天気・タスク管理を、1つのチャットから呼ぶ
Coding GardenのCJ氏は、Web検索、Wikipedia、天気、Todoist、Home Assistantにつないだチャットを公開。4分17秒の動画で、入力に合わせてツールを呼び分ける実演を紹介しています。
仕事への応用:社内の検索やタスク管理を1つの窓口から使う設計の参考に。Jevが呼び出すツールと引数を選び、ツールの結果を回答へつなぐ構成です。
実演・出典:https://x.com/CodingGarden/status/2100665210419950031
20|応募フォームの入力を支援する拡張機能
Venkata Vamsi氏は、Jevを組み込んだ応募フォーム支援の20秒動画を公開しています。フォームへの入力を進める拡張機能の試作例です。
仕事への応用:似た入力を何度も繰り返すフォーム作業の参考に。投稿時点では公開するかを検討している段階です。入力内容や送信先は最後に人が確認する使い方が現実的です。
実演・出典:https://x.com/vammu920/status/2100591409447174261
無料で試すなら、まずVercel AI Gateway
【第一候補】Vercel AI Gateway 公式Xが、Jevを9月25日まで無料提供すると発表しています。今回の期間限定施策と、通常の無料クレジット枠は別です。終了時刻・タイムゾーンは投稿に明記されていないため、利用時に表示を確認してください。併用する生成AIやブラウザ実行環境まで無料になるという意味ではありません。 https://vercel.com/ai-gateway/models/jev
通常のFree tierは月5ドル分、対象モデル限定・レート制限あり。クレジットを購入してPaid tierへ移行すると、月次無料枠は適用されなくなると料金ページに記載されています。 https://vercel.com/docs/ai-gateway/pricing
【既に使っているなら】OpenRouter Jev 1.13を掲載。確認時点で入力100万トークンあたり0.042ドル、出力は0ドルです。無料のJevゲートウェイとしては紹介しません。Jev Labのデモもクレジットを使います。 https://openrouter.ai/typesafe/jev-1.13 https://openrouter.ai/labs
【SDKを深く触るなら】TypeSafe公式 Choice・Score・Noulを直接扱いたい人向け。公式コンソールとQuickstartを確認してください。早期アクセスの提供状況や無料枠の有無は、利用時に確認が必要です。 https://docs.typesafe.ai/introduction/quickstart
APIの最小例:問い合わせを判断する
VercelのAI SDKでは、experimental_evaluateを使います。以下は公式のboolean例を、サポート問い合わせ向けに変えたもの。サーバー側でGatewayの認証を設定して実行します。秘密キーをブラウザ側へ埋め込まないでください。
import { experimental_evaluate as evaluate } from 'ai';
const result = await evaluate({
model: 'typesafe-ai/jev',
state: '請求が二重になっています。返金をお願いします。',
questions: {
refundRequested: {
type: 'boolean',
instructions: '顧客は返金を求めていますか?',
},
},
});
console.log(result.answers.refundRequested);
AI SDK 7.0.105以降で対応する実験的APIです。このサンプルは返金依頼かどうかを判定するだけで、返金処理や顧客への返信を実行しません。API呼び出し自体は本記事制作時には実行していません。
実務ではここから、担当部署の選択、緊急度の採点、人が確認すべきかという判断を足せます。文章の返信は別の生成モデルへ渡す構成です。
公式API例:https://vercel.com/changelog/typesafe-ai-jev-now-available-on-ai-gateway
試すときは、速度・費用・正確さをセットで見る
まず、過去の問い合わせなど匿名化した50〜100件に人が正解ラベルを付け、Jevの判断と比較するのがおすすめです。最初は判定結果を記録するだけにして、業務の更新や送信にはつなぎません。
見る数字は、正答率、誤って通してしまう割合、人間へ回る割合、処理全体の時間、1件あたり費用。モデルの返答が速くても、OCRやブラウザの待ち時間が長ければ、全体は速くなりません。
費用の目安も計算できます。入力単価0.042ドル/100万トークンなら、1件2,000トークン×1万件=2,000万トークンで、Jevの入力費用は0.84ドル。これは通常単価での単純計算で、再試行・併用モデル・実行環境などの費用は含みません。
公式の既知の弱点には、正確な計数、計算、日付の比較、複雑な間接推論、無関係な情報が多い入力などがあります。数値処理はコードへ、判断材料は必要な分だけに整理すると設計しやすくなります。 https://docs.typesafe.ai/model-jaggedness/jev-1.13
私なら、まず11の投稿診断や15の文章チェックから触ってみます。普段の原稿を使えるので、自分に合うかがわかりやすい。動画を見て面白いと感じたものを、毎日の仕事に1つ足してみる。そこから始めるのがよさそうです。
※情報は2026年9月19日時点。紹介したデモの速度や費用は開発者の報告に基づきます。料金・無料期間・提供状況は、利用時に公式ページで確認してください。




